私の声、君の歌声

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みんなの視線に耐えきれなくなったのか顔を上げて



「だってこいついちご好きじゃん」


この前もいちごスペシャルだったしっていう京本くん



何も言わないわたしをみて



「そうでしょ？」


って首を傾げる京本君



「うん、これ食べたいなって思ってた」


って言うと



「ふーん、ほら」



って目の前の3人に言うと



「よく分かってんね〜」

「さすがだよ〜」

「Aよかったね〜」


ってニヤニヤの3人



「おまえら早く食えって！」


って、意外と京本くんっていじられるタイプなのかなって思った

だって3人ずっと京本くんみてニヤニヤしてるから





それからさっきの1組のカオスさについてまた話して盛り上がった


「ねぇA、いちごちょっと食べたい」

「うん、いいよ」


って言って理沙子にあーんする


そしたら理沙子があーんってブルーベリーくれた


「ねぇ、俺もいちご食べたい！」


ってひーくんがいうからあげようとパンケーキ切ってたら


「はい、これ食っとけ」


って京本くんが雑にひーくんのお皿にいちごのパンケーキ乗っけてた


「あー、ありがとう」


ってニヤニヤ通り越してニタニタしてるひーくん



そんなにいちご嬉しいのかなって思った




パンケーキも食べ終わって、たくさんお喋りしてたから気づいたらもう7時



帰ろうってなってお会計しようとて伝票探してたら、


「あ、これまかないって形だからお金いらないよ」


ってひーくん


「え、そうなの？！」


って驚いてたら


「飲み物もサービス」


って。


「うわぁ、ありがとう」


って言ったら

全然いいよーって、優しいよみんな





みんなで途中まで帰って、いつも理沙子と別れるところでどうやらみんなともお別れみたい





「あ、わたしこっちだから、ばいばい」





今日はありがとねって、もう1回2人に伝えて帰ろうとしたんだけど、


「お、じゃあな〜！大我も、明日な！」

「Aもきょももばいばーい！」



って、どうやら京本くんはこっち方面みたい




「行くぞ」


って歩き出す京本くん


「パンケーキありがとね」


「ん」





あれ、会話終了




でも思ってたよりも無言が辛くないっていうか、多分慣れたんだと思う、京本くんに


少し緊張はするけど、前ほど人見知りはでない





しばらく歩いてたら







「気になる人、」






「え？」







「気になる人、いんでしょ？」

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