私の声、君の歌声

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「はい、今日の日直は英語のノート職員室取りに来てね〜、はい、ホームルームおわり」




ってスタスタ行く担任



「あぁ、今日日直だ。」

「どんまいA」

「ノートとかめっちゃ重いじゃん」

「手伝いたいのは山々なんだけどちょっと先輩に呼ばれてるからごめんね」




って急ぎながら言うほっくん




ちゃんと暇な人見つけて手伝ってもらうんだよ？って子供みたいに言い聞かされる




でも気にかけてくれるほっくんはほんとにいい人





でもみた感じ、しょっぴー寝てるし理沙子は次の英語の課題に追われてる




じゅったんは呼び出されてるし。告白かな？

さすが爆モテじゅったん




ってキョロキョロしてたらあべべと目があって


「手伝うよ」


ってこっちまできてくれた


「え、あべべありがとう」

「いいよ全然、いこ」






って、女の子1人に頼む担任もなぁってつぶやくあべべ、優しすぎる








職員室に入ってノート受け取ると、


「あ、阿部、ちょっと今時間あるか？」


ってあべべが学年主任の先生に呼ばれちゃった

きっと生徒会のことかな〜って思ったけど



「すみません、次の時間でいいですか？」


って断ってくれるあべべ


「あべべ、大丈夫、持ってけるから行ってきて？」

「え、ほんとに？」





いやでもこれは重いよって渋るあべべだけど





「いける」





って半ば無理やり学年主任のところに行かせた









「おっっも」








思ってたより重い。クラス分のノートだもん。そりゃ重いよねって。

しかも授業で使う副読本も持ってってって頼まれたからもう腕がプルプル


段ボールの方が持ち運びやすいよねって気を利かせてくれたみたいだけど、重いもんは重い





でも運ぶしかないから、気合入れて運ぶ

職員室でて、長い廊下を歩いて階段のところに差し掛かったら

曲がり角で急に人とぶつかってしまった







「あ、ごめんなさい」





って顔あげたら







「ん、平気」









って







京本くん。

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