ウワサバナシ

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「…、場所、変えましょ」

って





森本くんについて行って、









「…、ここ、人いないんすよね」

穴場ですって指さしたのは








体育館の裏の階段みたいなところ









「あ、でもここ座るとスカート汚れますね」

って、手で砂払ってくれたんだけど




「あ、平気ですよ」

って、腰掛ける





森本くんも隣に座って








「…。」

「…。」





沈黙。







「あの、朝は、ごめんなさい」

「あ、あぁ、全然全然」

北斗ですよね？って笑う森本くん

「めちゃくちゃ大我くんに怒られました」

「なんて？」

「まじでないよお前って」

消しカスも投げられたし

「でも松村くんの名前出したらすぐ引っ込みました」

「きょもと北斗は絶妙な距離感ですからね」

不仲ってわけじゃないんすけどって








「…、きょもの話は置いておいて




　俺と話しましょ」



まぁ今も喋ってますけどって森本くん









「俺、どうやったら与田さんともっと仲良くなれますか？」

「…、え？」

「あの、与田さんともっと仲良くなりたいです」

「…、」







「与田さんが思ってるよりも何倍も思ってます」

って、森本くん





「いや、もう、仲良いんじゃないですか？」

わたし友達少ないけど

森本くんがわたしと仲良くなりたいって思ってくれてる時点で森本くんの株大上がりよ







「いや、多分与田さんと俺が考えてることは違くて」

まぁ今はそれでいいんですけどって森本くん









ん〜、なら


「じゃあ、敬語やめません？」

なんか距離ありますよねって言ったら









「それはずっと思ってた」

タイミング失っちゃってって









不意打ちのタメ語に









ドキって、しちゃった









なんか、森本くんが近くなった感じ









「あ、はい」




って、





「与田さんは敬語じゃないですか」

なんか俺だけはしゃいでて恥ずかしいですって森本くん






「いや、わたしは流れで？行きます」

「ん、了解」



なるはやでねって森本くん









あれ、なんかわたしの視界にフィルターかかった





森本くんが眩しくて見られない

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