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「え」
「え、じゃないよ」
モテるでしょ森本くん、普通にって凛
「この前、好きな人いるらしいって噂あったよね？」
「あったね」
「もしかしたらその人も含まれてるかもしれないよね？」
「あ〜、あり得んじゃん？」
「…、そっか」
「振ったか振ってないかはみんな知らないんだよね〜」
って凛
「なんか、1人は返事保留にしてるらしいよ」
「え、それ確実なやつじゃん」
「ね」
モテるっていいなーって凛
チラッと、ふいに廊下を見たら騒がしい廊下
私たちの担任は時間を過ぎてもやって来なくて
隣のクラスはホームルーム終わったらしい
そして
「あ〜、確実だね」
って凛
目に入ってきたのは
側からみても微妙な距離感を保って歩く男女2人
森本くんと、確か鈴木さん
鈴木さんって何組だっけ？
「なんか、付き合いたてのカップルって感じ」
って凛
「…、確かに、」
「なんか初々しいね」
「ね、」
ちょっと気まずそうに歩く2人
目で追いかけてたら
「悪い！早く帰るぞ！！」
って、慌てて入ってきた担任
担任に一瞬目を向けて
もう一度廊下を見るともう2人の姿はなくて
心に濃く、重い霧がかかったように
なんとも言えない、暗い気持ちになった
しかもさ、あんまり会いたくないなんて思ってる時に限って会うよね
朝の下駄箱で
「…、おはよ」
「お、おはよう、ございます」
って、挨拶まで敬語になっちゃったし
また森本くんの方が履き終わるの早くて、ちょっと時差はあったけどなんだかんだ一緒に教室へ向かう
気まずい沈黙の中で
「ぁ、」
って小さく森本くん
視線の先には鈴木さんがいて
うわ〜、なんてモヤモヤして
だんだんと鈴木さんとの距離が近くなっていって
あれ、これわたしお邪魔じゃない？って思ってたら
「おはよ」
って、森本くんが声をかける
「あ、慎太郎くんおはよう」
…、あれ？
それだけ？
普通に一緒に行かなそうな流れなんだけど
気使わせちゃってるかな、
って思って
「あ、じゃあ…、」
って、少し早足でその場を立ち去る
早足で着いた教室では
「前髪ボサボサだよ」
って、京本くんに指摘される
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アヤ(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンしながら読ませて頂きました♡ 続編があれば読みたいです！ (2023年1月25日 3時) (
レス) id: a8ba78b5eb (このIDを非表示/違反報告)
TerushY(プロフ) - きゅんきゅんがとまらなかったです！ゆずさんのお話私のつぼを掴んでて 読みやすいし、こんな青春したかったーーー(*´艸｀) (2022年2月28日 20時) (レス) @page49 id: 9c43881ef3 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - すごい楽しかったです。続編あれば読みたいです！ (2022年1月27日 21時) (レス) @page49 id: 0b2a23fd79 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - この話し好きで何回も見ちゃいます！！！！これの男の子目線読みたいです！！！ (2022年1月20日 3時) (レス) @page10 id: 275655ae17 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - めちゃくちゃ良くて一気に読んじゃいました………！続編など可能でしたら期待しております！！ (2020年9月25日 18時) (レス) id: 8ce6c0722d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2020年8月21日 15時
