ウワサバナシ

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え、ちょっとまって









きゅん。









え、めっちゃきゅん。









なに、きゅんなんですけど。









かっこよ、イケメン









資料室を出た後は、なんだかんだ教室まで一緒に戻って

凛にバッグを渡してるわたしは





「あ、じゃあ、」

「あ」



って森本くんのクラスの前で、さよなら的な挨拶したら









「…、また」








そう下唇少し噛みながら言った森本くん









「あ、えっと、また、」


って、別れて下駄箱へ









・









・









その、また、はすぐにやってくるもので…、









「あ、」

「…、はよ」



朝、下駄箱で丁度森本くんに遭遇









「お、おはよう」

って挨拶返したら








「ん、おはよ」

って、キラッキラの笑顔が帰ってきて



神々しかったよ、本当に









もう森本くん上履き履き替え終わってたから

てっきり普通に先行ったかと思ってた







だけど







「…、」

「…、」




壁に寄りかかって待っててくれて





流れで一緒に









階段登りながら




「いつもこの時間ですよね」

って

「あ、はい」

「バスですか？」

「歩きです」

「…、一緒っすね」

って






普通の会話





「きょもが、最近よく与田さんの話してますよ」

「え？！」

ってちょっと大きめな声でびっくりしちゃった








「え？」

なんて森本くんもびっくりしちゃって





「ろくなこと話してないですよね」

「いや、全然」







「優しいよね、とか、仲良くなりたいよね、とか」









「…、可愛いよね、とか」









「…、」




お？






「…、俺も、きょもとおんなじこと考えてます」









・









・








「仲良くなりたいです」









「…、あ、えっと、はい」









丁度教室の前について









「…、連絡先、教えてください」



って、森本くん









「え、あ、森本くんがよければ、」

わたしも教えてくださいなんて言って









森本慎太郎

が、友達の欄に追加された








ちょっと満足そうに笑った森本くん









「…、じゃあ、また」

って隣のクラスに入って行く



「あ、また、」


ってわたしも教室に入ろうとしたら









「あの」

って森本くん





「仲良くなりたいだけじゃなくて、」







「…、可愛いって、俺も思ってます」

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