私の声、君の歌声＋α

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子供って、打ち解けるの早いよね



でも俺たち仲良くなるのに１年くらいかかったけど




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月水金だけは、遊びを断る俺に次第に疑問を持ち始めた樹と北斗



ある水曜日に、いつもどおりAの真似して読書していたら、


ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんって、連打




母親はスーパーに買い物に行ってて、仕方なく俺がドアを開けると



「よ！遊びに来た！」


そう言って、お邪魔しまーす！って家に駆け込む2人




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慌てて追いかけると、読書をしてるAをガン見の2人




Aは、その視線に目をくれず、ひたすら本を読んでいた






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「ねぇ、君だれ？」

ってAに話しかける樹


Aは一瞬樹と北斗に目を向けて、また本に視線を送る



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ソファで読んでるAの隣に腰をかける樹




今と変わらず樹は人と距離を詰めるスピードが早い



俺はその様子を北斗とダイニングテーブルの椅子に座ってお菓子を食べながら見ていた



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すると、樹の距離の詰め方に困ったのか、トコトコと俺のほうに向かって歩いてきて、ダイニングテーブルの隣に腰をかけた



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4人がけのテーブルは、Aの正面しか空いてないから、樹もそこに腰を下ろす



「ねぇ、名前は？俺は樹！こいつは北斗！」
　
勝手に自己紹介を始める樹を無視して、Aは本を読む



だけど、それでも止まらない樹に諦めたのか、隣に座ってる俺に向かって



「たろちゃん、うるさいよこの子」

そう真顔で吐き捨ててまた読み始めるから、俺は笑いが止まらなかった



しばらくAは樹に興味を示さなかったけど、１ヶ月くらいしたら仲良くなってた





「それ面白いよね」
って、読者好きの北斗とはその日のうちに仲良くなってたけど。


すぐ仲良くなってる北斗に、少し嫉妬したけど、本の話を楽しそうにしてるAを見て、嬉しかったのは事実。


そこからはよく4人で遊んでた



なんか、妹みたいだなって。同い年だけど、そう感じていた



だから、好きだけど、妹みたい


そんな感じ




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だから、３月１５日に


「なに、キス？」


って聞いたらドンピシャだったあの時


きょもが顔真っ赤にしてにやけてるのを見て、俺もAとのキスを思い出したのは秘密の話




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きょもに結婚式のスピーチ頼まれたから、この話ぶっこもうかな〜

確実にしばかれるからやめておこう


だから、大我、俺の妹をよろしくね

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