・ ページ32
・
・
「…、最悪」
英語の教科書忘れたわ
・
・
普段なら借りに行くのめんどくさいって思うけど、
あいつに理由をつけて会いに行けるだけで自然と足は２組へ
後ろのドアから覗くと、バチって目が合う
指を指して呼びつけると
『なぁに？』
って近寄ってくる
普通に可愛いわ。
「英語の教科書忘れた」
『え』
って、びっくりしてるあいつ
「コーチ見当たらないから、お前貸して」
って、適当な理由をつけると
『コーチあそこにいるけどコーチに言ってこよっか？』
って。
お前のがいいんだけど。
「お前でいい」
めんどくさいからって理由をつける。
それもそうだねってA
『わたし5限英語だからそれまでによろしくね』
「ん、わかった」
あー、会話終わった。
って、女々しいこと考えながら
・
・
「英語、だる」
教室へ帰る
・
授業中、あいつの教科書をパラパラとめくる
「…、落書き多すぎんだろ」
多分あいつの書いたやつじゃない落書きが大量
北斗あたりだろうなこの絵
「…、？」
1番後ろのページの英作文のプリント
…、詩？
色んな詩を走り書きしてるプリント
なんだろうとは思いつつ、ゆっくりと元に戻す
昼休み、購買で少し話して、もう教室に戻る頃かと２組に顔を出しても、あいつはいなかった
「樹」
「わ！きょも！なぁに〜？」
「あいつは？」
「ん？だれ？あ、A？」
「そ」
「おれたちも探してんのにいないの！」
帰ってきたら教えるね〜って言った樹
「え、まじでAどこ？」
って北斗
…、あいつなにしてんの
「あれ、Aちゃんいなかったの？」
っていわもっちゃん
「…いなかった」
あいつが戻ってくるまで教室で本を読んでいると
「大我！帰ってきたよ〜」
って廊下からいわもっちゃん
「ん、これ」
って差し出すと
「大我、ありがとうだろそこは」
ってどついてくるいわもっちゃん
多田とこいつ、仲良いのか、意外
あ、
「お前、北斗たちが探してたさっき」
ってか俺も探したわ
え？ごめんって言いながらチャイムが鳴り響いて走って去ってくあいつ
「ありがとうくらいは言いなさい」
って、きつめにどつかれる
痛い、いわもっちゃん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな(プロフ) - 何度も定期的に読みに戻ってくる大好きな作品です！良くも悪くも登場人物の人間味が溢れていて凄く共感できるところとか、こうしたらいいと分かっていても中々出来ないところとかが沢山あって凄く面白いです！！ (7月11日 21時) (
レス) id: c4316cc7cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこ(プロフ) - ぜんぜんだらだら書いてていいです（ ; ; ）これをカモフラージュした作品またみてみたいです、！お疲れ様でした、、 (2020年7月13日 21時) (レス) id: 4c39965e2a (このIDを非表示/違反報告)
る(プロフ) - この作品が占ツクで1番好きで読みやすいです！これからの作品を楽しみにしています(^^) (2020年7月13日 16時) (レス) id: 50962c9504 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりちゃん(プロフ) - おつかれさまでした！一人オールで読み切ってしまうほど素敵すぎる世界観！みなさんがおっしゃるように既にロスです！主人公がみんなと離れてたころは辛かったけど、芯のある女性こそ好かれるよながんばれ！って思いました。番外編勝手に期待してます！ (2020年6月14日 2時) (レス) id: 63692bb8a0 (このIDを非表示/違反報告)
STP649(プロフ) - もう既に私はロスになっています！素敵な作品でしたし、ウズウズしてしまうような甘酸っぱい恋模様も描かれていて、楽しかったです！ (2020年6月13日 18時) (レス) id: 543996cbf7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作成日時：2020年5月15日 1時
