Life goes on. (ページ7)

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7__樹side ページ7

※オリジナルキャラが出てきます。

突然出会った彼。

その姿を目にした時、自分でも驚く程動揺した。

無理やり平常心を保ちながらも、彼と話している内にその不思議な魅力に段々心を奪われていく。

体格はがっちりしてるのにぱっちりと開かれた目で笑った顔が無邪気な子供のようで可愛かった。

一目惚れなのかもしれない。

こんな感情は初めてでどうしたらいいか分からない。

それでも会うと、妙に歳上だからと平気なふりをしてしまうんだ。

女「ねぇ、樹ー？聞いてるー？」

「……あ、何？」

女「何って、さっきからずっとぼーっとしてるじゃん。彼女にそんな態度取らないでよー」

彼女と名乗るこの女は初めて客で来てからしつこいくらいに毎日会いに来るようになった。

勝手に約束をして、会うと勝手に腕を絡めてくる。

触れられる度に香水の匂いがキツくて気分が悪くなった。

急にキスをしてくる女を反射的に押し返す。

「…おい、いつから彼女になったんだよ」

そう口にすると怒り出した。

女「何それ……最低」

バチンッッ！！！

「ぃった……」

最低なのはどっちだよ。

叩かれた頬がヒリヒリと痛む。

「はぁー……会いたいなぁ」

この声が彼に届いたらいいのにと少し期待してしまう。