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二十九話 ページ31
燐音SIDE
藍香「ん〜おいしい！」
藍香は相変わらず飯旨そうに食うよなァ。
ま、ニキの飯は旨いけどな！
藍香「御馳走様でした」
ついでに、食うのも早いけど。
口にハムスターみたいに入れて食うもんなァ。
そうやって無防備にしている背中にできるだけ大声で声を掛ける。
燐音「お！藍香ちゃんじゃん！おかえり〜♪」
藍香「ん！？･･････燐音さんかぁ、はい、ただいま帰りました！」
気配探っては無かったみたいだなァ。
それだけ気を緩めてくれてるんだろうけどよ･･････。
ニッコニコじゃねェか。
おかえり、その一言が嬉しいんだろうなァ。
せっかく俺っちがポーカーフェイスの練習したのに、あんまり成果はねぇけど。
ま、可愛いし良いよな。
頼って貰うのは依存の足がかりだからなァ。
藍香は虐待によって精神的に育たなきゃ生きられない部分もあったからこそ、育てなかった部分もある。
依存は割と容易い。
夢ノ咲の奴らがどれだけ藍香に惚れてるかは知らないけど、絶対、渡さないからな。
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作者名：エル | 作成日時：2022年9月29日 20時
