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勿体ないって考え方 ページ15

有岡side









それからはたまに
伊野尾くんと話すようになった




「人見知りで、友達の作り方とか分からないんだ」




伊野尾くんの席の近くでしゃがんで悩み相談する

もう全ての授業は終わり下校する時間だったけど伊野尾くんは動かなかった


いつも眠そうな彼だけどちゃんと話を聞いてくれる




伊「勿体ないよ。人見知りなんて。」



「勿体ない?」




人見知りを勿体ないなんて考えたことはなかった




伊「まだ沢山の人に出会うんだし、
その人を知っていくことで自分も作られていくんだから。」



「……」




彼のこと、すごく大きい人に見えた

何も考えていなそうに見えるのに
ちゃんとした自分のビジョンを持っている




伊「大ちゃんはもっと自分を出した方がいいんじゃない?」



「大ちゃん?」




突然の大ちゃん呼び

あまり名前を呼ばれないけど
有岡くんって呼んでたよね?




伊「大貴って名前の人は大概
大ちゃんって呼ばれるんじゃないの?」



「何でそこは偏ってるの(笑)」



『伊野ちゃん!』




クラスの外から名前を呼ばれ振り向く伊野尾くん
今までの笑顔とはまた違う笑顔を浮かべ手を振っている




「……」




何故だか、胸が痛んだ

彼が行ってしまう


離れたくない。
そう思ったら体は勝手に動いていた




伊野尾くんに“知念”と呼ばれた彼はたまに見かける程度で話したことはなかった

だから伊野尾くんの後ろをついてきた僕を怪訝そうな顔をして見た


それから“山田”も合流して四人で帰ることになった





自分でも自分の行動に驚いた
一番驚いたのは知念と山田だっただろうけど

二人ともすぐに打ち解けてくれて
初めて“友達ができた”と実感した


一緒にいるうちに印象も変わって
ふわふわしていると思っていた伊野尾くんは
本当は真面目でしっかりとしたお兄ちゃん的な感じになった

あとから自分が一番年上だと知ったときは驚いたもんだ






.

はぐれたら会えない→←話せる人



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧,有岡大貴 , いのあり,やまちね   
作品ジャンル:恋愛
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あーにゃん(プロフ) - はるさん» はるさん!そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます!頑張ります^ ^ (2017年10月9日 3時) (レス) id: 037dc25f04 (このIDを非表示/違反報告)
はる - とても楽しかったです!他の作品も楽しみにしています。これからも頑張ってください^^ (2017年10月8日 17時) (レス) id: a5db1e9ab9 (このIDを非表示/違反報告)
竜花 - はい!新作があったら読ませて頂きますね^^* (2017年8月12日 14時) (レス) id: ac726945cd (このIDを非表示/違反報告)
あーにゃん(プロフ) - 竜花さん» ありがとうございます!お付き合いいただいてありがとうございました(涙)コメントとても嬉しかったです!!また何処かでお会いできるのを楽しみにしてます♪ (2017年8月12日 11時) (レス) id: 037dc25f04 (このIDを非表示/違反報告)
竜花 - 完結おめでとうございます!感動しましたぁ。この作品、大好きです!これからも頑張ってください♪ (2017年8月12日 9時) (レス) id: f78389dc0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾李里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a_cat_hp/  
作成日時:2017年5月27日 20時

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