今日ここからはじめよう〜俺とお前と天使と大ちゃん〜完結(ar×in×cn×ym)

背後の ページ1

有岡side









知念から花火大会の話をされてから二日後

悩んで末に……




「……もしもし？知念？」




いつものようにベッドに寝転びながら
電話を掛けた相手は知念




知『誰にかけてるの』



「知念です！痛っ」




知念機嫌悪い？！なんて
飛び起きたら腕が痛んだ




知『何？』



「あ、あの、……花火大会のことなんですけど」




やっとそう切り出すと




知『伊野ちゃん行くって言ってたって言ったよね？』




早い口調で返された




「そ、そうなんですが……」




“やっぱり俺は行かない”
そう言おうと電話したんだ

勘の良い知念は僕の声に




知『……何？』




ちょっと切れ気味……




「この前話したでしょ？

俺、もう伊野ちゃんに付きまとわない。
待つって決めたんだって。」



知『……それで、やっぱり花火大会は行かないって言うの？』




やっぱり知念は分かったんだ
俺の言いたいこと


……もう一つの理由は言わないでおこう





「うん。」



知『大貴が来なかったら、伊野ちゃん気にすると思うよ。

気まずくならない？』



「でも……、


やっぱり返事を貰うまでは会わない。

学校でも極力。
ちゃんとフラれるまでは……」





俺はまったく女々しい男です。
けじめをつけないといつまで経ってもダメなんです。





知『……どうして、……』



「ん？」



知『…ううん、何でも……え？何？』





何かを言おうとして誤魔化した知念
その電話先で誰かと話している様だ





「知念？」



山『いや、俺山田だし』






いつの間に替わっていたのか







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