こんな気持ち、知らない 4 (ページ4)

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桃「うわぁ！ペンギン超可愛い！」

桃「あ！ヒトデ！触れるって！行こ行こ！」

桃「すっげぇ...！サメでけぇ！」

「...落ち着きがないなぁ(笑)」

水族館に入って早30分経ったけど、佐久間はずっとハイテンション。

目に入るもの全てに反応しては“すげぇ！”ってたくさん言ってる。

夏休みなだけあって人も多くて賑わっている。

そんな中でも佐久間は結構目立つから、迷子の心配はないだろう。

まぁ高校生が迷子なんてなかなかないか...(笑)

桃「阿部ちゃん！みてみて！このお魚可愛い！」

「ナンヨウハギだね。あ、こっちにカクレクマノミいるよ！」

桃「わぁ！映画みたい！やっぱりリアルでも超仲良しなんだ！」

「仲良しかはわからないけど、一緒にいるの可愛いね(笑)」

佐久間の言う通り、同じ水槽の中にナンヨウハギとカクレクマノミがいるのは、映画みたい。

映画の3匹みたいに仲良く一緒に泳いでるし、飛び出してきた？(笑)

桃「あっちにカピバラさんいるって！あ！まって！金魚もいるの？ここすげぇ！」

「佐久間落ち着いて(笑)全部みて回ればいいから、ゆっくり行こう(笑)」

桃「あ、そうだよね！ごめんね？」

「大丈夫だよ！テンション上がるのわかるからさ！」

桃「にゃ！阿部ちゃんもテンション上がってるんだ〜！嬉しい〜！」

「そんなに？」

佐久間ほど分かりやすく反応していた訳では無いけど、俺も負けないくらいテンション上がってる。

だって、佐久間とデートだもん。

付き合ってないけどね...。