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荷物なんて、リョウタとお揃いの物以外いらない。
数少ないお揃いの物をカバンに入れ、リョウタのいる窓へ向かった。
赤「さぁ手を。この
「...いい思い出はないから、そんなにしんみりしなくていいよ。｣
赤「ふふ、そう？じゃあ行こうか。｣
...てかまって。
ここって3階だよね？
なんでリョウタは空を飛んでいる...？
「リ、リリリリリリョウタ！！ここ3階だよ？！｣
赤「え、今更？(笑)｣
「だ、だってリョウタと会えたのが嬉しすぎて...！｣
赤「大丈夫だよ。ほらっ。｣
ぐいっとリョウタに手を引かれ、俺も窓の外へ飛び出した。
...え、空飛んでる...！
この金色の粉って...もしかして！
「リョウタ、これって！｣
赤「ふふ、フェアリーの魔法の金粉だよ。｣
「え？！｣
絶滅危機に瀕しているフェアリーしか作り出せない魔法の金粉...！
本で読んだことあるけれど、金粉を手に入れるにはフェアリーに相当気に入られないといけない。
リョウタは、フェアリーと一緒にいるの...？
「なんで持ってるの？！｣
赤「それは後でね。とりあえず、裏門に向かうよ。そこに俺の兵士がいるから。｣
フェアリーしか作れない魔法の金粉...。
なんでリョウタが持っているんだろう...。
それに、“俺の兵士”ってなんだろう...。
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作者名：名のない納棺師 | 作成日時：2021年5月24日 19時
