ナイモノネダリ (ページ17)

今日:17 hit、昨日:3 hit、合計:107,315 hit

15 ページ17

船から降り、リリオ王国の王宮に続く道を歩いている。

その間にも兵士さん達から“国王様！よかったですね！”と言われた。

歓迎してくれてるんだ...。

夜中に来ちゃったのに、そんなの気にせずにニコニコと笑ってる。

それも、心の底からの笑顔で、すごい嬉しい。

「...すごいね。｣

赤「ふふ。みんな優しいから、ショウタもすぐに慣れるよ。｣

「リョウタはすごい信頼されてるんだね。｣

赤「ありがたいことにね。俺も兵士や国民を信頼しているからその気持ちが同じなのは嬉しいんだ。｣

「いい国王様だ！｣

今まで俺の執事だったのが不思議なくらい、国王という立場が似合ってるリョウタ。

少しだけ不安だったけど、こんなに優しい人達が兵士さんなら国民の方々も優しいだろう。

桃「みんなおつかれ！交代交代！ここからはダイスケさんにおまかせを！｣

兵「いやいや！ダイスケさんたった今帰ってきたところじゃないですか！我々は大丈夫ですよ！｣

桃「夜の仕事は大変じゃん！...あ！じゃあ一緒にやろうよ！喋りながらやると楽しいよ〜！｣

兵「ですが...！｣

緑「いいんじゃない？ダイスケには無理させるなって言ってあるし。俺もダイスケの限界は知ってるから。｣

桃「リョウヘイもこう言ってるからやろやろ！｣

兵「「！はい！」」

ダイスケさん、まだ仕事するんだ...。

兵士さんと仲良さげに話しているし、ダイスケさんの明るい人柄で人望が厚いんだろうな。

赤「あまり無理しないようにね。さ、行こうか。｣

「あ、うん。｣