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ああいう明るい仲良い家族がずっと憧れだった。
親からの愛をほとんど知らずに成長して、鳥籠に閉じ込められていたから。
タツヤさんは優しくて、包容力があるお母さんなんだろうな。
ヒカルさんは息子に激甘ですごく可愛がってくれるお父さんなんだろうな。
子どもの頃は叶わなかったことだけど、いつかリョウタと一緒に...。
赤「...いい家族でしょ？｣
「！...うん。すごく羨ましい。暖かい家族の図みたい。｣
赤「だよね。...俺もショウタとあんな暖かい家庭を築きたいな。｣
「っ///こ、これからできるじゃん///｣
赤「んふふ、そうだね。｣
リョウタも、俺と同じこと考えていたんだ///
俺だけが思っているんじゃなくて安心したし、さらにリョウタのことが好きになった。
黄「リョウタ。もうすぐお城に着くよ。｣
赤「さすが、速いね。ショウタ、お腹すいてない？｣
「え？あぁ、ちょっとだけ...。｣
赤「夜遅くにお腹に何か入れるのはあんまりよくないらしいけど、城に着いたら軽く何か作るよ。｣
「！マジ？！｣
10年振りのリョウタの手料理だ！
リョウタが屋敷から出ていった時から出てくる料理はどれも味気がなかった。
ずっと求めていたリョウタの手料理がもうすぐ食べれるんだ...！
赤「あはは！ショウタちょっと涎出てるよ！｣
「ふぇ？！マジ？！｣
桃「にゃははは！ショウタ、国王の手料理楽しみなんだ！｣
「あ、当たり前だろ！10年間ずっと食べたいって思ってたんだから！｣
赤「そうなの？嬉しいな。｣
涎が出ちゃうほど楽しみなのか、俺は...///
だって、人間の3大欲求に食欲入っているくらいだし...。
リョウタの手料理...大好きだし...。
ダイスケさんやコウジさんがニヤニヤしてたのはちょっとイラってきたけどな！
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作者名：名のない納棺師 | 作成日時：2021年5月24日 19時
