えぇ、私こそがロレンスです

ロレンス10 一十三side ページ11

一十三side

友木「皆さん、閉館の時間です。
気を付けてお帰り下さい。」


うん、いつ見ても表情が変わんねぇなアイツ。

ん？


一十三「なぁ、友木」

友木「何だ」

一十三「あそこに居る女の子、まだ勉強してるよ？
帰さなくて良いの？この時期結構外暗くなるよ？」

友木「あの人は…あと少しで終わりそうだからな。
それに、お前とは違って勉強熱心な人だ。」

一十三「え、それ俺が勉強熱心じゃないって言ってる？何気に酷くない？」


と、言いつつあれから30分立ったんだけど…
あ、終わったみたいだなあの子。
スマホ見てびっくりした顔してるー
そりゃそうだよ。
ここ18:00には閉館だもんね。
俺はその後も居るけど。

あ、友木があの子に近づいてってる。


友木「あの…」

貴女「は、はいっ」ﾋﾞｸｯ


あ〜やっぱり〜
びっくりするよね、
アイツからいきなり話しかけられたら…
俺も息止まりかけた。


一十三「お、君やっとレポート終わったの？
お疲れ様ー」

優作「あ、お嬢さんのレポート終わったんだ
嫌だよね〜大学のレポート」


ん〜なになに…
シェイクスピアの小説の傾向をもとにシェイクスピアという人物はどういう人物だったかを考える…

うわ、めんどくせー
シェイクスピアの人物像なんざ知るか！


貴女「…えっと、私が言える事では無いのですが、
その方達は帰らなくても良いんですか？」

友木「…」チラッ


あ、何かこっち見た


友木「…この人達は私の友達で、私の手伝いをしてくれているので、心配しなくても良いですよ。」


コイツ今ぜってー心にもないこと言ったな
一応仲間だろ〜
んな酷い事思うなよな。


ﾋﾟｺﾝ


うおっ、びっくりした…


貴女「あ、すみません…」

友木「いえ、お気になさらず」


ﾀﾌﾟﾀﾌﾟﾀﾌﾟ


貴女「あ、クレシダがまた何かツイートしてる。」

クレシダ「…」


そっか、この子今まで電源切ってたのか。
だからお昼ぐらいにエアリアル達と一緒にツイートしたやつを今見てるのね。


貴女「裏切った…か、可哀想だなぁ…裏切った方が」

クレシダ「…」ﾋﾟｸｯ


…裏切った方が可哀想？
そこは普通裏切られた方が可哀想なんじゃねぇの？


友木「…何故そう思われたんですか？」

ほら、友木も同じ事思ったんだろ。
質問してるし。
あ、あの子めっちゃオドオドしてる。

貴女「え、あの、私の予想なんですけど、それでも良いですか？」

一十三「良いよ良いよ全然！」

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