消えた織田家の姫君は…刀剣男士side2 ページ18
刀剣男士side
「兄様、兄様…私は貴方に成り代われていたでしょうか？」
その声音には『姫君』の思いが詰め込まれている、それは素人の俺達でも分かった。
一瞬で、見習いの演技に呑み込まれる。
そこにもう『見習い』は居ない。
居るのはどう見ても『姫君』だった。
そこからは皆、無意識の内に
「凄い…」
と口から漏れていた。
『姫君』が桜と梅が見えるというと、枯れていた庭に桜と梅の花が見えた。
どんよりとした空気、花は愚か木々は無く、風さえ吹いていない。
それなのにも関わらず、『姫君』がいるその場所は光が差し、桜や梅、風が吹いていると錯覚してしまう。
『姫君』の恋心、戦に対しての思い…
その全てが『姫君』は『女性』であると俺達に伝えていた。
しかし、「城が騒がしい」と言った途端、
『姫君』は悲しく、苦しそうにしながら決意の表情を浮かべ、『姫君』は戦支度をし始めた。
その小さな身体に甲冑をこしらえ、刀を持つ。
刀を持った時、俺達全員は驚いた。
『姫君』が持っていた刀が『へし切長谷部』だったからだ。
実際、『見習い』が演じる『姫君』は刀なんて持っていない。
が、しかし、俺達にははっきりとその刀が、『へし切長谷部』が『姫君』の手の中にある。
そう見えた。
『へし切長谷部』を持った『姫君』はみるみる内に『儚い女性』から『力強い武将』に変わった。
そして『織田信長』になった『姫君』は冷たくて鋭い、しかし熱もあるその目で俺達を見据えた。
大広間に緊張が走る。
しっかりと俺達を見据える『織田信長』は俺達の事を『刀』では無く自身に仕える『武士』として見つめていた。
_____「このお方にお仕えせねば」_____
本能がそう告げる。
この圧倒的な存在感と威圧感、そして自分が『大将』だと有無を言わさないその瞳…
そこに居る『織田信長』は俺達が仕えるべき『大将』だと、『主』なのだと本能が叫んでいる。
そうした緊張の中、『織田信長』は静かに口を開き、
「…天下布武
目指すは敵の大将の首なり
気を引き締めろ
出陣だ________」
少し低く、凛とした声で言った。
エ、あの、エット…薬研ｻｧﾝ？薬研通ｻｧﾝ！？→←消えた織田家の姫君は… 刀剣男士side1
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安奈(プロフ) - それこそ貞ちゃんとみっちゃんでどうでしょう！？身内の言葉の方が心に響きやすいと思う。 (2月17日 15時) (
レス) @page46 id: dd0f887606 (このIDを非表示/違反報告)
ブルードーナツ(プロフ) - うぽつです！とても面白いです！！凄い好きになりました！！続き楽しみです！更新頑張ってください！ (2023年3月7日 17時) (レス) id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
S - 鶴丸さんと謙信くんで出してください！ (2023年2月2日 7時) (レス) @page46 id: 6fdaf62f95 (このIDを非表示/違反報告)
ｖサイン - すごく面白いです!!短刀は乱ちゃん太刀は小竜景光などはどうでしょうか？自分のペースで頑張ってください! (2022年5月30日 12時) (レス) @page46 id: 38a5f9016c (このIDを非表示/違反報告)
百合(プロフ) - ミニ劇団は三条派がいいです！ (2022年5月22日 10時) (レス) @page46 id: ec6bf20063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お京 | 作成日時：2020年5月14日 13時
