【名探偵コナン】この男を知ってるかと質問されたので、素直に答えてしまったら何か怪しい組織に加入させられました。【降谷零】 (ページ4)

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「…こんな時間まで何してた」

「ごめんごめん、ちょっと副担任を担当してくれて居る小林先生とお話ししてて…」

家に帰ると彼らが気にして居た「バーボン」こと降谷零…私の彼が出迎えてくれた。

……零の仕事が良く分からない。

公務員なの？
あの怪しい組織の一員なの？
スパイなの？

「…夕飯は？」

「まだだよ」

「…そうか」

彼は怪しみながらもリビングに私を通してくれて、夕飯をよそってくれた。

「…何故連絡してこなかった」

「電源落ちてて。零からは連絡してくれなかったの？」

「…いや、した。繋がらなかった」

「電源が落ちてたからね…ごめん」

我ながら良い嘘だと思う。
連絡が来たことを知らないのは、ウォッカに携帯を奪われて居たから。
ちなみに、ウォッカが電源を落とした為、本当に繋がらない状態にあったのは事実だ。

「…構わない。次からはちゃんと連絡しろ」

「はーい！」

「了解！」と敬礼をしてそう言えば、漸くその場が和んだ気がした。

「…全く、心配したんだぞ」

「ごめんごめん！小林先生と恋愛トークしてて！」

「…恋愛トークって、あのな…」

呆れた顔で零は言ってきたが、恋愛トークをしたのは事実だ。

いつか小林先生に出来た彼氏と私たちとで、ダブルデート……。

「あっ、そうだ！零！！！」

「あっ？」

「トロピカルランド！！！連れてって！！」

「えっ…」

事の発端を思い出し、私は零を見つめる。
そう、そうです。
そうなんです。

元々はそれ！！！
トロピカルランド！！！

零と一緒に！！！
行きたい！！！

「……ダメ？」

「い…や。……考えておく」

「やったぁ!!!」

トロピカルランドデート！
夢の国！！！

零とデート！！！

……バーボン、なんて
悪い人たちのところ。
……居るわけないよね？

零 ────。