【クズ】 ページ3
「ふっるっやっ!!さーん♡」
「黙れクソ犬」
授業終了後にそそくさと俺の元へ駆け寄ってくるコイツにそう言う。
……おかしい。
明らかにおかしい。
「…景光、大卒と高卒の奴らでの授業って、時間とかに差が確かあるよな?」
同じ時間に終わるとしても、だ。
担当の講師が違えば多少のズレは生じるはず。
なのになぜ…?
まさか、この警察になる為の学校で。
先生が。
授業時間を普通に過ぎる授業ではなく。
授業時間終わる少し前に終わらせていると言うのか…?
… … …んな訳あるか。
口の悪い男子や少しはっちゃけてる女子が警察学校にいるが、ここの学校の講師全先生は厳しいと理解しているぞ。
「え?あぁ、そうだな」
「…なら何故コイツがここにいると思う?」
「…んー。授業抜け出してきたから……とか?」
「正解です、緋川さんっ!」
「すごーい!」とふざけた拍手送っているが、俺の話はスルーか。
ドMにスルーされても俺はなんとも思わないが?
強いて言うならイラッと来ること。
「あはは…正解しちゃった、降谷。俺天才なのか」
「ふざけるな。授業を抜け出してきた?それでよく警察になろうと学校に通っているな」
「えー?」
「… … …クズ」
ボソっ…とそう呟けば、「ありがとーございます!!」といい笑顔の敬礼。
「……ちっ」
何をしたら離れるんだ、コイツは。
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作者名:天高 星 | 作成日時:2018年7月7日 16時