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「例えばの話?」
「ええ。貴方が例え話をするとしたら、どんな内容なのかと気になって」
Aとの会話を思い出して、ベルモットが例え話をするのならどんなものか。
気になってしまった。
「そうねえ…それじゃぁ、最近NOCだとバレて排除されてしまった彼が生きていたら…とかどうかしら?」
「… … …どちらにせよ殺されますよ」
「釣れないわね」
「重い話しかしない貴方には言われたくないですよ」
景光…。
「それより貴方、最近組織に顔を出していないみたいだけど?」
「… … …そんなに頻繁に顔を出すとお思いで?」
「別に構わないけど。何をしているのか気になってるらしいわよ。ジンが」
「…どうせ入ったばかりの僕ですから、信用を置かれていないでしょう?バイトですよ。仕事時にしか呼び出さないあなた方もあなた方なのでは?」
「それもそうね。というか、バイトしてるの?貴方」
「悪いですか?」
「…思い切ったことするのね」
「大女優さんには言われたくありませんよ」
「バーボン」。
そのコードネームを貰ったところまでは良い。
……が、NOC事件があった後だし、僕がまだ組織に入りたてということもあってあまり大きく行動できない。
仕事も貰えないし。
故に、公安警察の仕事の方が主だ。
と言っても、ほとんど警視庁の方が片付けるし、上がるとしても報告書を見たりするだけでPC作業が多いのだが。
「無駄口叩いてないでそろそろ行くわよ」
「ええ」
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桜花(プロフ) - 序章の最後の文、わた ってなってますよ (2020年5月16日 10時) (レス) id: 6ec563add7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天高 星 | 作成日時:2018年7月3日 9時