序章 ページ1
「A」
「何?」
「こっち来て」
「?うん」
─── 降谷零。
それが、同棲している私の恋人の名前。
彼は、つい最近までヘタレ
「で、何?れっ、わっ!?」
唐突に零に手首を掴まれ、引っ張られる。
零の胸元に、ぽふっ…と顔が埋まった。
「… … …仕事の癒し」
「ひっ…!?」
──── 彼のヘタレは演技だった。
故に、口調や性格も未知数で知り得ない零が今、目の前に居る。
胸元に埋まったことをいい事に、彼は耳打ちでそう言った。
(し……ごと、)
こうなったら膝の上におとなしくなって、仕事の内容を見てやろう。
そう思った。
のに。
「…膝の上に乗るのをいい事に見れるとでも思ったか?残念」
PCを閉じられた。
なんか、ドSです。
というか、公務員だったら仕事いけよ!
なんでPC作業ずっとしてるの!?
おかしくない!?
こんな公務員ないよね!?
「覗き込もうとしたAにはお仕置きだな」
「へっ…!?ちょっと、待っ…!」
──── ヘタレを卒業した彼氏に
わたは今日も襲われます。
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桜花(プロフ) - 序章の最後の文、わた ってなってますよ (2020年5月16日 10時) (レス) id: 6ec563add7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天高 星 | 作成日時:2018年7月3日 9時