096. 恋人ごっこ ページ12
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自分の家から外に出ると、櫻井さんの車が。
「A!よかった、まだ家にいたんだな」
「櫻井さん、まさかわざわざ迎えにきたの?」
「そうだよ。一緒に中村の家に行こうぜ」
「ありがとう。櫻井さんはお酒飲まないの?」
「中村の家だしな。あいつ酒は飲まないし車でもいいかなって」
「そっか」
「帰りも送ってやるから」
「ありがとう。じゃあお言葉に甘えるね」
Aは助手席に座った。
(櫻井さんの車に久々乗るけど…こんなに近かったっけな…)
櫻井さんの車はセンターコンソールがない。
「どうした?」
「う、ううん…なんでもないよ/」
「…俺の車、センターコンソールないから距離近いなって考えてた?」
「え…」
「………」
「っ…櫻井さん?」
櫻井さんはAの手を握った。
「確かに結構近いよな。このまま手を繋いで運転したい…」
「う、うん…いいよ」
「よし、じゃあ行くか」
「お願いします」
いつも片手運転してるので慣れている。
赤信号で止まってるときの会話。
「櫻井さん、鈴ちゃんの車乗ると酔うってほんと?」
「あー、あいつから聞いたのかw そうなんだよ。なんでか分かんねえけどww」
鈴村さんの車はセダン・クラウンだった。
「鈴ちゃんの車の形が原因かなw私もタクシーに長時間乗ると酔っちゃうの」
「俺もタクシーたまに酔う。でもジェットコースターは全然平気だけどな」
「あ、私も絶叫マシンは平気」
「それ健一に言ったら「お前俺の車乗ったら酔うくせになんなん!?」て怒られたw」
「アハハハww ごもっともね!」
そして緑に変わる。
「………」
Aは櫻井さんの運転してる姿をジッと見ていた
「ん?どうした?」
「い、いつまで手を繋いでるのかなーって…」
「中村の家に着くまで。離れないようにこうやって…」
「ちょっと、これじゃまるで…」
櫻井さんが恋人つなぎをしてきた。
「…いいよな?」
「……じゃあ私も」
「ん?」
Aは寄り添い、櫻井さんの肩に頭を預けた。
「A…」
「中村くんの家に着くまでくっついてようかな…」
「じゃあ俺もお前の髪に顔くっつけよう」
左頬をくっつけた。もちろん前は見てる。
「フフw 恋人ごっこ!」
「他の男にすんなよ?」
「え…/」
「俺もお前以外にはしないから…」
「…う、うん/」
二人は幸せな気持ちだった。しかしあっという間に中村の家に着いてしまった。
「着いたよ。早いな…遠回りすりゃよかったなー」
「遠回りしたら遅れるよw 行くよ」
車を降りようとするAを彼はとめる。
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touko..(プロフ) - momoiroさん» コメント嬉しいです(*^^)文才に関してはかなり未熟だと思いますがそう言って頂きとても励みになります!momoiroさんの櫻井さんの小説読みました!とても面白いです。私も結婚まで書けるよう頑張りたいと思います(≧∇≦)ありがとうございます! (2020年11月6日 20時) (レス) id: 0746682550 (このIDを非表示/違反報告)
momoiro(プロフ) - お疲れ様でした!同じく占ツク作者として文才に憧れますしこっそり応援してました笑続編も楽しみにしてます^ ^ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 7a46325135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:touko. | 作成日時:2020年10月21日 22時