093. 本当の気持ち ページ2
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「お疲れさまでした〜」
「「お疲れさまでした〜!」」
トリコのアフレコ終了。Aと櫻井さんはあの花の現場に一緒に行くのだが…
水「A、ちょっと話したいんだけど時間ある?」
「奈々…」
櫻「先にスタジオ出とくよ」
「うん」
奈々に呼び止められた。なぜかは分かっていた。
「櫻井さん、思わせぶりな態度はやめろって言ってた…どういうことなの?」
「………」
「話してほしい。Aの本当の気持ちを教えてほしいよ親友だからこそ。……櫻井さんのこと、好きなの?」
「私は…」
Aは奈々の顔を見れなかったが、口を開く。
「私は奈々に応援してって言われたとき…なんとも思ってなかったって言ったらウソになる。あのときから気になってたと思う」
「………」
「私、けっこう櫻井さんと共演多くて…アフレコで監督やプロデューサーに怒られて、声優やめたいと思った時があってね……相談したりして櫻井さんに慰められた。時に厳しくしてくれたりとか…サポートしてくれたりとか。鈴ちゃんと3人で遊んだりとかしていくうちに…惹かれてた。真綾に言われて好きって気持ちに気づいたの」
「A…」
「そこから胸が苦しかった。奈々のこと応援するって言ったのに…自分が親友の好きな人を好きになってしまって……最低だって。なかなか言い出せなくてごめんなさい…」
「…Aが謝る必要ないよ」
「え…?」
奈々はAの手を優しく握った。
「Aは私より先に櫻井さんのことが好きだったんじゃないかって思うよ。私の恋を応援してって言う前から気になってたんならさ」
「そんなことは…」
「だから謝らないで?実は私…櫻井さんに告白して振られたんだ…」
「えっ」
今初めてAに振られたことを話した。
「あまりに優しくしてくれたから…愛しくなっちゃって気づいたら好きって云ってしまったの」
「そうだったんだ…」
「だからもう吹っ切れてAに振られたこと伝えようとした矢先に、櫻井さんが落ち込んでたから慰めてただけ」
「あ、さっきのが?」
「そう。でももう櫻井さんは機嫌良くなったみたいだから!w」
「そうみたいね…」
「私のことは気にしないでいいからねっ。頑張ってねA!」
「う…奈々……ほんとにごめんね…っ」
笑顔を見せる奈々。申し訳なくてAは涙を流した。
「もうA〜!泣かないの!私、Aのこと大好きだから!ね?だから櫻井さんのハートGETしてよ?」
「う、うん…っ」
「フフw」
そう言い、奈々はハンカチで涙を拭いてあげるのだった。
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touko..(プロフ) - momoiroさん» コメント嬉しいです(*^^)文才に関してはかなり未熟だと思いますがそう言って頂きとても励みになります!momoiroさんの櫻井さんの小説読みました!とても面白いです。私も結婚まで書けるよう頑張りたいと思います(≧∇≦)ありがとうございます! (2020年11月6日 20時) (レス) id: 0746682550 (このIDを非表示/違反報告)
momoiro(プロフ) - お疲れ様でした!同じく占ツク作者として文才に憧れますしこっそり応援してました笑続編も楽しみにしてます^ ^ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 7a46325135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:touko. | 作成日時:2020年10月21日 22時