071. 部活中 ページ2
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別の日…
クリスマスの1週間前のこと。今日は練習試合をして終わりらしい。
福田「仙道…」
仙道「どうした?福田」
福田「もう…クリスマスだな」
仙道「そうだな」
福田「月島さんと…過ごすのか…?」
仙道「実はそうなんだ(笑。家に呼ばれたんだよなー」
ニコニコで答える仙道。
福田「よかったな…クリスマスプレゼント渡すのか…?」
仙道「そのつもりだよ。今日買いに行こうと思ってな。福田、このあと暇なら一緒に来てくれよ」
福田「…わかった」
仙道のプレゼント選びに福田は付き添うらしい。
***
練習試合は1年vs2年でチームを分け、なんと1年が勝った。これも仙道の活躍だった。試合を観ていた女子たちはメロメロだった。
『『『きゃーー!!仙道くんステキぃぃぃ!』』』
(すごいなぁ…仙道くんのモテ度は200%くらいかも(笑。きっとクリスマスに誘う娘もいるわよね)
「Aさん、タオルお願いします」ニコッ
「はい、仙道くんお疲れ様!今日も凄かったよ」
「ありがとうございます(笑。練習とはいえ負ける気はありませんでしたから」
「そう!常に勝ちたいっていう気持ちが大事よっ」
「ですね(笑」
「今日はもう終わりだからね。あんまり無理しないようにね」
「大丈夫です。もう帰りますから」
大体残って練習することが多いので、Aは無理しないようにと言葉をかけた。
「あら、珍しいね」
「今日はちょっと福田と隣町まで行くんですよ」
「遊ぶのね!」
「まあそんなとこです(笑)。送ってあげたいとこですけど…」
「やだそんなこと気にしないでいいわよ。それにまだ陽は暮れてないし」
「いや、冬は暗くなるの早いから…」
「大丈夫だって紗希たちと帰るもの。私が終わるまで待っててくれてるんだ」
「そうなんですか?ならよかった。それじゃあお疲れ様でした。Aさんナンパされないよう気をつけて下さい」
「気をつけるよ、ありがとう。お疲れ様(笑」
笑顔で応えると、
「Aさん、かわいい」
「なっ…/」
「俺、Aさんの笑顔大好きなんで…/」
「あ、ありがとう…/」
いきなりかわいいと言われて、好きだと言われてAは赤くなった。そして好きと口にした仙道本人も照れ気味であった。
その二人のやりとりは部員全員が見ていた。
((早く付き合えよ!))
池上(やっぱりあの二人は…似合う。俺なんか…)
とみんな心の中で思っていた。池上はAに気があるためか複雑な気持ちではある。
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作者名:touko. | 作成日時:2023年2月19日 18時