04.陵南高校での生活《仙道彰》 (ページ49)

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058・まだ… ページ49

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その夜…

ちどり荘に戻った陵南一行は、20時にロビーに集合しビデオを観た。2回戦は豊玉である。

そこにはエースキラー南が、藤真に肘鉄を喰らわせるシーンもあり藤真が頭から血を流すシーンと担架で運ばれたところも観た。

(南くん、SFか…間違いなく仙道くんが相手になると思うのよね…大丈夫だろうか)

三田「藤真…まともに喰らったな。仙道、お前ほんと南に気をつけろよ？」

仙道「大丈夫ですよ(笑。多分」

「福田くん、岸本の野郎に手を抜かないでね！」

福田「…はい、大丈夫です……」

三田「岸本の野郎ってw」

「ムカつくのよあのチョンマゲ！仙道くんに恥をかかせてやるとか言いやがって…」

福島「こらこら、言葉が荒くなってるぞ；」

三田「荒くても可愛いなw」

それは仙道も同じことを思っていた。荒くても可愛いと。

仙道「Aさん大丈夫だよ。そんなの気にしてませんから。今まで通りのプレイをしていけばいいだけです(笑。あなたの笑った顔が見たいので、逆にかっこつけちゃうかも…笑」

「仙道くん…」

仙道「だから心配しないで…？」

Aの髪を優しく撫で、ポンポンした

「…っ/」

三田「月島、なに仙道に撫でられて顔赤くしてんだよ」

「し、してませんよ！/」

仙道「あはは(笑。ほんとかわいいですね」

「う、うるさいな！」

豊玉のビデオをひと通り観たAは部屋に戻った。三田はやはり複雑な気持ちになっていた。

三田「なあ仙道、ちょっといいか」

仙道「…？」

ビデオを観ている皆と離れて、三田は仙道を端に呼んだ。

仙道「なんですか？」

三田「あのよ、、俺…やっぱりまだ月島のことが好きなんだ」

仙道「………」

三田「誰にも渡したくないんだ…お前にも」

仙道「……」

仙道は黙って聞いていた。

三田「愛しいんだ、あいつのこと」

仙道「それは同じですよ。俺だってAさんが大好きで…愛しく思う」

三田「………」

仙道「ならもう一度告白したらどうですか？気持ちが抑えられないのなら…」

三田「そ、れは……つーか、お前こそ告ればいいじゃねえか！」

仙道「俺はまだ未定かな？ハハ」

告白したい気持ちはあるものの、そのタイミングがないのか仙道はする気はまだないようだ。豊玉のビデオを観るために戻ろうとするが、止まった

三田「いや、やっぱりお前が告白はダメだ」

仙道「三田さん」

三田「なんだ？」

仙道「俺も…Aさんを渡したくないです。ライバルですね(笑」

仙道はそう言った。

三田(ライバル…か。正直勝てねえ；既にバスケじゃ負けてるしよ。トホホ…；)

ソファに座ってビデオを観ている仙道を見ながらそう思った。