花火 ページ5
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仙道はたこ焼きを2パック買って、1つAにあげた。
「頂きます♡(ﾌｰ、ﾌｰ……ﾊﾟｸｯ)んーおいしい！たこ焼き最高だわぁ〜！」
「そうですね。美味しいです(笑。お、、Aさん」
「なぁに？」
「口元、ソースついてますよ」
「え、うそーっ。恥ずかしい/」
「………」
Aは巾着からティッシュを出そうとした。すると仙道が人差し指でAの口元を拭った。
「はい、とれました(笑」
「あ、ありがと…/」
ﾍﾟﾛｯ)
「ち、ちょっとっ!?/」
「ん、美味しい」ﾆｺｯ
なんと仙道はAの口元についたソースを拭ったあとそれを舐めたのだった。さすがに赤面するA
(さ、さすがに、はずかし過ぎる…っ/)
仙道にドキドキしながらも、たこ焼きを食べ終わった。
＊＊＊
そのあとも色々食べたAと仙道。神社へと移動する。
その道中、すれ違う男たちはAを見ていた。
男1「なあ、あの子めっちゃ可愛いよな」
男2「ああ、すげー可愛い」
仙道「……」
Aには聞こえておらず、仙道には聞こえた。
ｷﾞｭ…)
「仙道くん？」
男2「隣の男、でけえな；彼氏かな？」
男1「さあどうだろうか？」
仙道は手を握る。そして、立ち止まり彼は男たちの方を見た。
ｸﾞｲｯ)
「わ…ちょっと!?」
男たち「「！！？」」
Aを引き寄せ、俺のもんだと主張した。
仙道「…フ(笑」
男1「あれは彼氏だ…！」
男2「だろうな。あーあ、1人ならナンパしたのになぁ」
男1「残念だったな…」
1人なら確実にナンパされていたであろう。男たちは歩き出した。
「びっくりした…いきなり抱き寄せないでよ」
「すみません、見せびらかしたくて」
「なにを？？？」
「いえ、別に(笑」
「？？？と、とにかく行きましょ！花火見えるところに」
「はい」ﾆｺｯ
(もう、ひとの気も知らないで…/)
Aは前よりかなり意識していた。
＊＊＊
そして、ひと気のない神社へ移動すると花火が打ち上がった。
ﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯ!!!)
「わあ〜綺麗だね！仙道くんっ」
「はい、とても(笑」
と言いつつ仙道は、はしゃぐAを見ていた。
すると…その向こう側に湯村と三田がいるのが仙道から見えた。
「あ…」
「どうしたの？」
「あそこに三田さんと湯村さんがいますよ」
「……？あ、本当だわ。三田先輩がきっと誘ったのね。湯村さんの浴衣姿、可愛い(笑」
しかし二人は花火ではなく、お互い見つめ合っていたように見えた。
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作者名：touko. | 作成日時：2022年10月19日 23時
