海南 ページ38
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仙道「前のトイレにしませんか？」
「そ、そうね。こいつ全然どいてくれないもん…」
岸本「おい、付き合うてへんなら気安く腰に手ぇ回すなや」
仙道「Aさん、すみません嫌でしたか？」
「う、ううん…大丈夫」
南「そんな突っかからんでもええやん。妬きもちか？」
南はからかってくる。
岸本「な、な、何言うてんねん南！」
「なんなのよさっきから；妬くだのなんだの」
仙道「………」
岸本はかなり焦っているよう。仙道は岸本を見たが笑顔ではない。
仙道「……インターハイ、もしも当たったら…その時はよろしくお願いしますね」
岸本「ああ、恥かかしたるわ。ツンツン頭」
仙道「はは、どうかな。じゃあ失礼します。チョンマゲさん」
Aの手を引く仙道。南の言葉で岸本がAのことが好きなのではないかと心配になった
「仙道くんどうしたの？」
「あの男、Aさんのこと…好きなのかも」
「まさかぁ〜」
「さっき南って男が言ってたでしょう？妬きもちかって」
「あんなの冗談でしょ。あーでも、私のことタイプらしいけど……」
「ほら、やっぱり」
「でも私は嫌いなタイプだからどうでもいい」
そういうと、仙道は少し笑ってくれた。
「じゃあ…俺のことは？」
「なに？」
「俺はタイプですか？(笑」
「はぁ!?/」
「顔赤いですね〜。嬉しいなぁ〜」
「な、何も言ってないでしょ！/」
「ははは(笑」
陵南ゾーンまで戻ってきた。
「もう大丈夫だから、自分の席に座ってなさい」
「はい、わかりました(笑」
仙道は自分の席に座った。Aは前のトイレに行くことに。
田岡「月島、あんまりウロチョロするなよ」
「すみません、トイレに行きたくて…後ろはダメだったので」
田岡「そうか。早く戻ってくるんだぞ」
「はい」
30m先のトイレへ。
＊＊＊
(はぁ…すっきりしたけど、トイレ狭かったわ；)
洋式ですぐ隣に手を洗うところがあるが、立ち上がるにもやっとなので、仙道たちが入るならもっと狭いだろうと思った。おまけに開けるときも中から引かなければならないし、男女兼用ときた。
「もお…！狭い；」
牧「ん？月島？」
神「あれ？月島さんだ。こんにちは」
「うわっ、牧くんと神くん；」
目の前に牧が立っていた。その後ろに1年の神がいた。デカい男が2人いてびっくりした。
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作者名：touko. | 作成日時：2022年10月19日 23時
