051・彼女の気持ち ページ22
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本日は部活が休みである。6時30分
「ん〜、気持ちのいい朝」
「おはよーお姉ちゃんっ」
「おはよ、A♡」
「おはよー沙弥、ママ。パパは？」
「パパはもう仕事に行ったわよ」
「そっか。早いね」
「はい、朝ごはん」
「ありがとう」
「ありがとう！頂きまーす」
沙弥は食べながらAに話しかけた。
「ねえお姉ちゃん、合宿楽しかった？」
「楽しかったというか、遊びに行ったんじゃないわよ？暑い中、毎日ランニングして、ドリンク作ったり、パス出したり、審判したり色々」
「わ…それは大変だね。でも仙道くんと一緒だったんだから羨ましいよぉ」
「沙弥、仙道くんは諦めたんじゃなかった？」
と、二人の会話を聞いてたママが沙弥に言った。
「諦めたよ？でもファンであることに変わりはないもん！」
「え？仙道くんのファンだっけ沙弥」
「好きになるのがダメならファンになればいいと思ったのっ」
「そういうことね(笑」
今日、沙弥はオシャレな格好をしていた。
「ところで…今日おしゃれじゃない？」
「うん、出かけるの！」
「そうなのね」
「…お姉ちゃん、お願いがあるの」
「なあに？」
「メイクして欲しいの！お姉ちゃんとても上手だからさ」
「分かった、いいわよ(笑」
「やった♡じゃあ後で部屋に来てね！ごちそうさま〜っ」
沙弥は食器を片付けて部屋に戻った。
「デートかしらね？どう思う？A」
「かもね。いつもは自分でするんだけど」
「やるわね沙弥も♡ねえA、合宿愛知だったのよね？あそこ縁日やってなかった？」
「あぁーやってたよ。仙道くんと一緒に行ったわ」
「あら〜デートしたのね！」
「デートなんかじゃ…/」
「早く付き合っちゃいなさいよ♡」
「い、嫌よ！私は…まだ気持ちがよく分からなくて……それに、昔のことがあるから…」
「そうだったわね…でもきっと大丈夫よ。
Aは恋愛に対して、少しトラウマがあった。かなりモテていたクールな男子、霜原と付き合っていたときに嫌がらせを受けたことがあったからである。仙道もかなりモテる男子なので、もし付き合うことになったとしても、また嫌がらせを受けるのではないかと不安があった。
「仙道くんなら絶対守ってくれるわ。Aのこと、かなり見てると思うし」
「……」
「分からないって言って逃げてちゃだめよ？改めて聞くわ。仙道くんのこと、どう思ってる？」
「………好き…なんだと思う。仙道くんといると…ドキドキするし、安心する、から…/」
するとママは笑った。
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作者名：touko. | 作成日時：2022年10月19日 23時
