食事 ページ12
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愛和学院から歩いて10分くらいのところのお店で味噌カツを食べた諸星とA。店を出て、近くの公園のベンチに座って話をする。周りには子供たちがいた。
「あー美味しかったぁ♡」
「良かったな(笑)」
「ありがとう諸星くん、最高のお昼だったよ✨」
「喜んで貰えてよかった」
「でも…ほんとに良かったの？奢ってもらって」
「構わないぞ。俺とお前はもう友達だからな」
「ありがとう！いっぱい食べたから、たくさん運動しなくちゃね(笑」
「けどお前は運動しないだろ？」
「するわよ皆とランニングっ」
「お、そうなのか？カロリー消費しないとな！」
わしゃわしゃとAの頭を撫でた。
「わ！ちょっとやめてよ！牧くんみたいなことしてっ」
「なんだ、牧にもされたのか？くしゃくしゃにw」
「そうよ；」
Aは手ぐしで髪を直した。
「月島はなんか…妹みたいでつい頭撫でたくなるんだ。はしゃいだり、笑顔見せてくれた時は特にさ」
「実は牧くんにも言われたことあるのよ、妹みたいだとか」
「マジかよw 俺とあいつは思ってることが同じだったようだな」
はははと笑う諸星。牧とはライバルだが友達でもある。
「でもなんか、明後日から月島が居なくなるのは寂しくなるよ」
「え？」
「話をして結構楽しかったし、こうやって一緒に飯食って親睦深めたりしてよ」
「そっか…」
「………」
「……月島、」
「ん？」
諸星が何か言おうとしたとき‥
仙道「ここに居たんですね」
「あら、仙道くん」
諸星「お前1人か？よく迷わなかったな」
仙道「迷いませんよ(笑。諸星さん、交代お願いします」
諸星「交代って…なにがだ？」
仙道「もちろん、Aさんとの時間をですよ。次は俺の番です」
「…！」
諸星「ああ〜…安心しろよ、俺と月島は友達だ。愛だの恋だの、そんな関係じゃないからな」
仙道「そうなんですか？それは確かに安心だ」
「せ、仙道くんてば…；それよか、諸星くんさっきなんて言おうとしたの？」
諸星「ああ、家の電話番号教えてくれないか？時々電話するよ。牧にもしてるんだ」
「OK、いいわよっ」
諸星は友達になったからと、Aに電話番号を聞いた。
仙道(珍しいな…Aさんに惚れないなんて)
Aに惚れる人は結構いるのだが、諸星は本当に友達感覚で彼女に接していた。
諸星「じゃあ邪魔者は退散するかな。ちゃんと練習時間には戻ってこいよ？」
「べ、別に邪魔者なんかじゃ…」
仙道「はは、もちろんですよ(笑」
諸星「じゃあな月島、またな」
そう言い、諸星は公園を出た。
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作者名：touko. | 作成日時：2022年10月19日 23時
