告白 ページ11
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合宿6日目、12時
愛和学院と陵南の練習試合は1勝1敗1分けとなっていた。
田岡「よし、午前は終わりだ!午後からは14時30分から始める。解散!!」
「「チューッス!!」」
「月島、明日で合宿も終わりだな」
「そうねぇ…諸星くんたちともお別れね」
「よかったらこの後、飯食いに行かないか?」
Aは諸星と話していた。いつもは1時間のところ、今日は2時間30分の休憩があるらしく、お昼ご飯を食べに行こうと誘われた。
「いいわね!行こう行こう!」
「近くに美味しい味噌カツがあるんだ」
「味噌カツ!? 美味しそぅ〜!」
「フ…ww(こいつ、可愛いな)」
Aは目をキラキラさせていた。諸星は心の中でAのことを可愛いと思った。
仙道「………」
二人の姿を仙道は見ていた。会話は聞こえない
湯村「あの、仙道くん」
仙道「ん?ああ、湯村さんか」
湯村「よかったら……一緒に街を周ろう?気分転換に」
湯村とはあの日以来まともに話してなかった。練習が終わる度に湯村からお疲れ様と挨拶した程度だった。
仙道「………」
湯村「だめ…かな?」
仙道「───なんで俺を誘うのかな?」
湯村「え?」
仙道「三田さんと良い雰囲気だったろう?縁日の時見たよ、キスしてるところ」
湯村「えっ!?/ み、見てたの!?」
仙道「ああ、お似合いだと思うぜ」
湯村「ち、違うよ…そんなんじゃ…」
仙道「ん?その夜も楽しんでたんじゃない?」
湯村「そ、その夜って…」
仙道「三田さんを捜しに湯村さんの部屋までAさんと行ったんだ夜中。大人だねぇ〜」ニコッ
仙道はなぜか笑顔でそう言った。
湯村「そ、そんな…!部屋まで来てたなんて///」
仙道「俺もAさんもまだしたことないのに、すごいな。しかも出会ったばかりの男と」
湯村「違うの!あれは流されちゃったから…私は…仙道くんがいいの…っ」
とうとう湯村は本音を言ってしまった。いつの間にか体育館には湯村と仙道の二人だけとなっていた。
仙道「流されたねぇ〜…ダメだろそんなんじゃ。軽い女だと思われる」
湯村「せ、仙道くんは…そう思った…?」
仙道「思った。悪いけどさっきの誘いは断らせて。じゃあな」
湯村「待ってっ」
湯村は仙道の腕を掴んだ。
仙道「湯村さん、離してくれ」
湯村「仙道くんが好きなの…私、三田さんとあんなことして後悔してる……仙道くんがいい…!」
仙道「俺が抱きたいと思ってるのはAさんだけだよ。けどあの人はガード固いから…そこがいいよな。気持ちには応えられない。ごめん」
湯村「…っ」
そう言い仙道は体育館を出た。
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作者名:touko. | 作成日時:2022年10月19日 23時