氷帝学園の日常3［跡部景吾］ (ページ6)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:8,568 hit

05* ページ6

.

「さっきのことなんだけど…」

「どのことだ…？」

「大丸たちから助けてくれたとき」

「ああ、そのことか」

「その…/」

「なんだよ、はっきり言いな」

「すごく……かっこよかった、よ…」

「…っ！」

「あーもう何言ってんだか私ったら…っわ、忘れて！/」

「A……」

「……？」

跡部はAの唇に触れ、指でなぞる。愛しく思った

「俺様を…喜ばせんなよ……離したくなくなるだろうが」

「跡部…近い…/」

「いいだろ、誰も居ねえ。女どもに怯えることもねえ」

「だめ…ドキドキする……」

「ドキドキしてろ。俺様にだけだ…」

「あっ…だめぇ、耳元で囁かないで…//」

「…っ」

跡部は忍足が言ってたことを思い出した。

侑〈Aは耳も弱いしなぁ〉

「忍足が言ってたぜ…お前、耳弱いらしいな…」

また耳元で囁く。跡部は顔だけでなく声もかなりのイケボである。

「は…ぁ、んん…っ」

「…っ、お前が悪い…」

「え…あっ、跡部…なにして…あっ、あぁ…っ」

ﾁｭ…ﾁｭ…)

我慢できず、Aの耳にキスする跡部。

ﾁｭｸﾁｭｸ…)

耳の周りを愛撫すると、

「ふ…んん、んっ…」

「はぁ…声、我慢すんな……」

「や、だぁ…/ そんな耳元で言わないで…」

「っ、かわいいぜ…」

ﾁｭｸ、ﾁｭｸﾁｭｸ…)

耳の穴に舌を入れる。

「ひゃ…あっ、あぁ…/」

「A…」

「跡部…だめ…っや、あ…/」

ﾁｭｸ…ﾁｭ、ﾁｭｳ…)

「んん…っ、あ…だめぇっ」

ｷﾞｭｩ…ｯ)

「…っ」

「はぁ…跡部もう、やめて…？」

Aは跡部に抱きつき、やめるよう促した。

「そんな顔…俺様だけにしか見せんなよ…」

「ど、んな…？」

「感じてる顔だ…」

「そ、んな顔…してないわよ……/」

「してる。誰にも見せたくねえ」

そう言って抱きしめ、理性をなんとか抑えた。二人は離れる。まるで恋人同士のようだった。

「ゆ、侑士のやつ…余計な事いいやがってぇ…」

「いい顔してたぜ」

「バカ…」

「嫌じゃなかっただろ？」

「…っ！/」

「フ…さて、紅茶の淹れなおしだ。ケーキ食えよ、旨いぞ」

「ありがとう、いただきます」

跡部はAの可愛いところを見れて満足していた。自分が嫌われてないことは確信したようだ。

Aも跡部を意識してしまっているようだった。