Atobe's House･11 ページ6
.
その日の夜…
Aもいつの間にか寝てしまっていた。
「ん……」
彼女はうっすらと目を開けた。するとお腹に重みを感じる。どうやら跡部に膝枕したとき眠くなりそのまま後ろに倒れて寝てしまったらしい。
「え…！」
「…zzz」
お腹の重みは跡部の右腕だった。Aを抱き寝ていたのだ。
(ち、近い…)
跡部の端正な顔が真横にあり、0距離である。そして腕時計を見ると19時過ぎていた。
「えっ!?嘘っ!!もうこんな時間っ」
ガバッと起き上がった。
「…起きたのか」
跡部が起きた。
「跡部、私寝すぎちゃった！ママに怒られちゃう！」
「心配するな。お前の両親には既に連絡をとっている」
「は？どうやって…」
「フン、俺様の情報網を甘く見るなよ？」
「え〜やだ。気持ち悪いよ」
「アーン？俺様に気持ち悪いっつったのはこの世でお前1人だけだぞ」
「だってそうでしょうよ；」
「まあいい。俺様は1度起きたんだが…お前が気持ち良さそうに寝てたから起こさねえでやったんだ」
「だ、だからって隣で寝ないでよ…/」
Aは寝顔を跡部に見られている。
「いーじゃねえの。お前の寝顔、かわいかったぜ」
「う、うるさい…/もう帰るわ」
「わかった。遅くなっちまって悪かったな」
「別に。連絡してあるなら大丈夫と思うから」
「そうか。なら飯食っていくか？」
「ううん、大丈夫よ」
「リムジンを用意する。待ってな」
「うん」
Aは帰る準備をした。
跡部は部屋を出てミカエルに車を用意するよう伝えに行った。
「ほんと広いわね…いいなあ。あら？」
跡部の机に目が入った。
「これ…私の写真…って、これケーキバイキングの時のじゃない；いつの間に」
Aがとても美味しそうに食べてる姿だった。さすがに恥ずかしいと思った。
「準備が出来た。門まで来いよ」
「ちょっと跡部！なんでこんな写真飾ってんのよ；」
「なんだ、見たのか？俺様のお気に入りだ」
「お気に入りって…やだ、恥ずかしいからやめてよ」
「いいじゃねーの。俺様しか見ねえからな」
「もう…」
「ほら行くぞ。送ってやる」
リムジンで家まで送ってもらった。両親は外に出てくるとリムジンを見て大変驚いていたらしい。跡部も両親に挨拶までしたのだとか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
touko..(プロフ) - ハルさん» ハルさまありがとうございます✨頑張ります☺ (2022年6月6日 7時) (
レス) id: b891fcb60e (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - touko..様いつも素敵なお話をありがとうございます...！！とてもキュンキュンする最高のお話です🥰更新応援してます！ (2022年6月5日 23時) (レス) @page8 id: 35ad712c33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：touko.. | 作成日時：2022年6月1日 18時
