Date･02 ページ30
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「うわあ〜すごーい！」
「フ…」
Aははしゃいでいた。跡部はそんな彼女を見て笑う。
「あ、見て跡部！」
「なんだ？」
「ストリートテニス場に桃城くんと神尾くんと杏ちゃんが見えるっ。ちいさーい！」
Aは楽しそうだ。桃城たちが小さく見えた。
「お前…かわいいな」
「はっ!?なによ急にっ/」
「楽しいんだろ？気に入ったか？」
「ヘリコプターって滅多に乗れないもの。とても気に入った！ありがとう跡部っ」
「…っ/ ああ、いつでも乗せてやるよ。お前ならな」
楽しんでいる姿をかわいいと言う跡部。笑顔でありがとうと言われ、またも照れた。
＊＊＊
一周したところで、氷帝学園の屋上へ着陸した。
跡「世話かけたな。行っていい」
パ「失礼します、景吾様。水無月様、またいつでもどうぞ」
「はい、ありがとうございました」
パイロットはそう言い、ヘリで帰っていった。Aは礼を言い、頭を下げた。
「とても楽しめたわ。ありがとう」
「構わねえよ」
「けどあんた、あんまり景色見てなかったでしょ？」
そう、跡部は景色をあまり見ていなかった。
「俺様は何回も乗ってるんでな。この街の景色は見飽きた。お前ばかりを見ていた」
「わ、私を…？」
「見てて飽きなかったぜ」
「やだ…そんな見てたの？；」
「ああ…このまま時が止まりゃあいいって思ってた」
「え…？」
「それくらい…俺は…お前と……」
「跡部…？」
"お前と居たい…"
そう言いかけた時…
ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛ)
「ちょっとごめん」
「あ、ああ…(ちっ、邪魔が入った；)」
【着信 理香】
理香からの着信だった。
「理香からだ。もしもし？」
理〈お姉ちゃん、今どこ？跡部様とデート中なの!?〉
理香の声が大きめだった為、跡部に聞こえていた。
「今氷帝の屋上よ」
理〈もう帰ってくる？〉
「ええ、そのつもりだけど？」
理〈帰りにスーパーで福神漬け買って来てってママが〉
「え、福神漬け？今日カレーなのね。わかった」
理〈よかったぁ！じゃあ早く帰ってきてねっ♡〉
跡(カレーか…たまには食いてえな)
カレーが食いたいらしい。
「で、なんだっけ？」
「…いや、もういい。それより見ろ」
跡部が指差した方を見ると、夕陽がとても綺麗だった。日が沈むところ。
「わぁ〜…屋上からの夕陽って初めて。とても切なくて素敵…」
「俺もここから見る夕陽が好きだ。暇な時はたまに見る」
「そうなのね…はぁ〜最近勉強し過ぎて疲れが溜まってたけど、この夕陽みたら癒やされたわ」
「疲れてんのか？」
Aはうんと言う。
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touko..(プロフ) - ハルさん» ハルさまありがとうございます✨頑張ります☺ (2022年6月6日 7時) (
レス) id: b891fcb60e (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - touko..様いつも素敵なお話をありがとうございます...！！とてもキュンキュンする最高のお話です🥰更新応援してます！ (2022年6月5日 23時) (レス) @page8 id: 35ad712c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：touko.. | 作成日時：2022年6月1日 18時
