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「キャバ嬢って偏見ある人も多いから…言い出しにくくて」
「…偏見なんかねぇよ。ただ家にいるときのお前見てるからなんかちょっと…」
「あ！あのね、一応羽宮さんには私たちの関係は秘密でお願いしたいの。…やっぱり男の人と住んでるとかって知られると…その」
「わかってるよ。てかオレだって一虎くんにお前をペットとして飼ってるなんて口が裂けても言えねぇ」
少なくとも一虎くんはお前に好意を持ってるんだ。
言えるわけねぇだろ…。
「それで、シュークリームを下にしてペットボトルを上に乗せて店員さんが袋に詰めてくるからさ、もう食べる前にぐっちゃぐちゃで、」
「オレだったらその時点でその店員殴っちまうけどね」
「え！？そこまでする！？」
「Aはヌリィ〜んだよ。そう言うバカは一回やってやんねぇと一生わかんねぇ」
「羽宮さん、昔絶対ヤンチャしてたでしょ。そんなことで人殴ってたらこの世は終わりだよ」
一虎くんが電話から戻ってきたタイミングと同時にオレにも1人キャバ嬢がついた。目の前に現れた瞬間、あの苦手なツンとしたキツい香水の匂いを感じ、なんの拷問だと思いながらも話を振ってくる女に適当に返事を返す。オレとキャバ嬢(名前忘れた)、一虎くんとペケ。それぞれが別になって会話をしてる中どうしても2人のことが気になってしまった。2人は楽しそうにくだらない会話で笑いながら、時折ペケが一虎くんの腕や、膝に手を当てる…所謂ボディタッチというやつだ。それを横目に見てしまい、自然と自分の眉間に皺が寄ったのがわかった。
自分の愛犬が、自分のよく知る人から好意を寄せられてる。その事実になんとなくつまらない感情になった。けれどそんなことよりも、自分の愛犬が自分以外の男に尻尾を振り撒いてるところが正直1番面白くない。気づいたら小さく舌打ちをしていた。
「失礼します。Aさん、お借りします」
黒服が、会話を弾ませている一虎くんとペケに声をかけるとペケは「少し行ってきます」そう声をかけて別の席に着いた。オレたちと変わらないぐらいの年齢の奴が、ペケが横に座った瞬間、ペケの腰に手を回す。
「……」
「……千冬？」
「…何？」
「お前さっきから機嫌悪ぃな。もうちょっと愛想良くできねぇ？」
「別に。いつもこんなんだろ」
「…般若みたいな顔になってっけど」
オレには機嫌悪くなる理由も、怒る理由もどこにもない。ないはずなのに…。
続く (更新停止中)
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knnk99(プロフ) - つのさんさん» ご指摘ありがとうございます(；´Д｀) 間抜けなミスしてしまいました…。嬉しすぎるお言葉もいただき感謝です。これからもお付き合いいただけましたら幸いです(*ﾟ∀ﾟ*) (2021年8月20日 3時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
つのさん - 9-2千冬が千春になってますよ?この作品好きです！更新楽しみにしてます。 (2021年8月20日 2時) (レス) id: ef4da38789 (このIDを非表示/違反報告)
knnk99(プロフ) - よるさんさん» コメありがとうございます！いい感じに飴と鞭、千冬くんに使い分けていただいて調教してもらいたいですよね…。楽しんでいただけるように頑張ります。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月19日 21時) (レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
よるさん - 飴と鞭......最高っす (2021年8月19日 16時) (レス) id: 532ad83de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月17日 22時
