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「ペケ、お前の未来を心配してオレは言うけど、あまり簡単に男に好きとかカッコいいとか言うもんじゃねーよ？」
「え？何で？」
「何でって、男ってのは単純だから簡単にその言葉を鵜呑みにして勘違いする。厄介ごとに巻き込まれないためにも無闇矢鱈に言わないこと」
「そういえば前の仕事でも先輩に同じようなこと言われたなー」
「仕事でそんな話してんのかよ。女子って怖ぇな」
「ははは、職業柄男の人とお話することが多いからね。手玉にとってナンボのもんってよく言われた」
「…そんなん聞いたら、人間不信に拍車がかかりそうなんだけど」
「あれ？でも千冬くんは一々間に受けるようなタイプじゃなさそうだけど。用心深いというか…勘違いとかしなさそう」
「いや、お前にはしないけど他のやつだったらするかもな」
「え、ひどい！ていうか千冬くんには本心しかいってないのに私！」
「お前のは、ただの主に対しての敬愛ね」
バッサリ切り捨ててそういえば、ペケは怒った顔をこちらに向けてきた。わかりやすく頬を膨らまし、目を細めている。全然怖くねぇ…。
「敬愛はもちろんだけど恋かもしれないじゃん！」
「それは絶対違う。オレがお前を色々世話してやってるから、お前はそれを恋心と勘違いしてるだけ」
「…そんなことないんだけど。千冬くんのこと好きになる理由なんていくらでもあるよ」
「……さっきから、そんな褒めたって簡単に褒美なんか出してやらねぇからな」
「そんなこと期待して言ってない！私が思ったから言っただけ。あ、でも仕事が決まった時はご褒美欲しいな！いい子いい子してー」
「決まってから言えよ」
「ご褒美あると頑張れるもん」
「……もし決まったらな。ほら、終わったぞ」
ドライヤーの電源を切って最後に手でサーッと整えてやる。嬉しそうに礼を言ったペケは俺の隣に座った。
「じゃあ明日の面接頑張っちゃおっかな！」
「は？面接？また急だな」
「実はさっき千冬くんがお風呂行ってる間パソコン借りて申し込みしてね、すぐにメール帰ってきて明日来てくださいって」
「あっそう。うまく行けばいいけどな」
「へへへ、経験ある仕事だし自信はあるんだ！」
「？どんな仕事？」
俺のその質問にペケは少し視線をずらして気まずそうにしながら「んー接客業かな？」と曖昧に答えた。そんな彼女に「何で濁すんだよ」と詰めてやろうかとも思ったが、とりあえず「まぁ頑張れよ」と適当に声だけをかけておいた。
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knnk99(プロフ) - つのさんさん» ご指摘ありがとうございます(；´Д｀) 間抜けなミスしてしまいました…。嬉しすぎるお言葉もいただき感謝です。これからもお付き合いいただけましたら幸いです(*ﾟ∀ﾟ*) (2021年8月20日 3時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
つのさん - 9-2千冬が千春になってますよ?この作品好きです！更新楽しみにしてます。 (2021年8月20日 2時) (レス) id: ef4da38789 (このIDを非表示/違反報告)
knnk99(プロフ) - よるさんさん» コメありがとうございます！いい感じに飴と鞭、千冬くんに使い分けていただいて調教してもらいたいですよね…。楽しんでいただけるように頑張ります。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月19日 21時) (レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
よるさん - 飴と鞭......最高っす (2021年8月19日 16時) (レス) id: 532ad83de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月17日 22時
