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決して恋愛経験が無いわけじゃない。
ガキの頃、それこそ憧れの人に一生ついていくと決め、その背中を追い暴走族のチームに入っていた頃は、毎日が喧嘩や抗争の繰り返しだったし、憧れのあの人とただ一緒にいることが何より楽しくて、新鮮で、そこだけがオレにとっての居場所で、他は何も欲しいと思わなくて、恋愛したいと思ったことは一度もなかった。
思い返せば昔、クラスの女子が「こんな恋愛してみたい！」と騒ぐ姿を見て、なんとなく胸キュン満載の少女漫画に興味を持ち、読み漁っていた時期があった。自分が経験したことのない感情を紙面越しに描かれたそれを見て、イメージする。実体験がないから、他人事で共感もできないし、リアルも感じられない。けれど、"恋愛っていうのはこういうものなんだ"と勝手に自分の中で解釈し、読んだ作品に描かれる恋愛模様の分だけ、知識としてそれらはオレの頭にインプットされた。
恋愛物ばかりを見ていたこともあり、好きな奴ほしいとか、こんな恋をしてみたいとか、漠然とだけどその時初めて"恋愛"に興味を持った。けれど、当時のオレは、今となってはかけがえのない存在となった相棒の"リベンジ"って奴の協力に必死だった。ただがむしゃらに"仲間たちと自分の幸せな未来のために"、"バッドエンドの未来をハッピーエンドに変えるために"、ただそれだけを願って毎日を過ごしてきたオレの青春時代、頭の中に思い描いた恋愛は経験することなく終わってしまった。
だから自分自身がきちんと恋愛を経験したのは、相棒の"リベンジ"が成功したことによって、チームが解散され各々が別々の道を歩み始めた頃。不良の道から、それぞれが大人になるための道を進み始めた時だった。
初めて付き合った子は、高校時代にアルバイトをしていたペットショップ屋で出会った年上の女だった。傷みを一切知らないような天使の輪がくっきりと映る黒髪ロングの髪の毛がとても印象的で１０人いたら１０人が美人だというような綺麗で可憐な女。何もかもが手探り状態のオレにいろんな経験をさせてくれた。
2人目の子は、大学時代に無理矢理連れて行かれた合コンの場で出会った子。1人目の子とは違い見た目も性格も派手な子だった。けれど天真爛漫で、どんな小さな嘘もつけないようなまっすぐな性格に惹かれ、自由奔放な姿に振り回されることは多かったがそれも含めて楽しかった思い出だった。
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knnk99(プロフ) - つのさんさん» ご指摘ありがとうございます(；´Д｀) 間抜けなミスしてしまいました…。嬉しすぎるお言葉もいただき感謝です。これからもお付き合いいただけましたら幸いです(*ﾟ∀ﾟ*) (2021年8月20日 3時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
つのさん - 9-2千冬が千春になってますよ?この作品好きです！更新楽しみにしてます。 (2021年8月20日 2時) (レス) id: ef4da38789 (このIDを非表示/違反報告)
knnk99(プロフ) - よるさんさん» コメありがとうございます！いい感じに飴と鞭、千冬くんに使い分けていただいて調教してもらいたいですよね…。楽しんでいただけるように頑張ります。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月19日 21時) (レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
よるさん - 飴と鞭......最高っす (2021年8月19日 16時) (レス) id: 532ad83de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月17日 22時
