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「ごめんね、リアクションに困る話しちゃって」
「…いや、オレが聞いたことだし。ってかお前いいのか？金も男もそのまんまで」
「全然いいよ。私意外と悲観的になってないんだ。そんな風に捨てられるってことは彼は私のことは好きじゃなかったってことだし、お金は無くなっちゃったけどまた頑張って働けばいい話だし、遅かれ早かれこうなってたと思う。それに何より千冬くんに出会えたから、なんならラッキーなの」
「……お前、そんな楽観的な、」
「1人だったら寂しくて泣いてたかもしれない。適当に男の人引っ掛けて気持ち埋めたり面倒見てもらおうとしてたかもしれない。だけど…
千冬くんが私のこと飼ってくれたから、寂しくもないし、私幸せなの」
彼女は、本当に心底オレと一緒にいることを喜んでるような幸せそうな穏やかな顔でそう言った。
オレのどこがそんなにいいんだろうか。まだ過ごした時間は短く、オレがこいつにしてやったことなんて食事と寝る場所を与えてやったくらいなのに。
どうしてこいつは、こんな嬉しそうな顔をするんだろう。
「…オレのどこがそんなにいい？」
「え？」
「オレはどちらかっていうと一緒にいると窮屈だって言われる。自分で言うのもなんだけど、性格的にちょっと熱いとこがあんだよガキみたいにさ。キャパが狭いんだ、一つ一つのことにすぐ熱くなって周り見えなくなって、それで前付き合ってた奴にはよく言われたよ。常に真っ直ぐすぎて息詰まりそうって」
「え？それっていいことじゃん」
「そう言ってくれた奴もいたよ。さっき話したオレと一緒に働いてる奴とかさ、それはお前のいいところだって。だけど、女の方からしたら重たいらしい。オレの気持ちとかそう言うの全部がプレッシャーに感じるって言ってた。結局、気づいたら出ていかれてたよ。オレは家を失ったりはしてないけど、急に恋人が消えたっつーのはお前と一緒。普通に仕事から帰ったら家の中に彼女のもんは何もなかった」
「………」
「何度も言われたから気をつけようとはしたんだ、出来る限り。けど、自分じゃ何が悪いのかわかんねぇ、どうしたらいいかわかんねぇ」
「…千冬くん」
「こんなオレのどこをお前はいいって言って、幸せだなんて言ってんだよ」
ただ、ただ…
こいつに聞いてみたくて投げかけた質問だった。
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knnk99(プロフ) - つのさんさん» ご指摘ありがとうございます(；´Д｀) 間抜けなミスしてしまいました…。嬉しすぎるお言葉もいただき感謝です。これからもお付き合いいただけましたら幸いです(*ﾟ∀ﾟ*) (2021年8月20日 3時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
つのさん - 9-2千冬が千春になってますよ?この作品好きです！更新楽しみにしてます。 (2021年8月20日 2時) (レス) id: ef4da38789 (このIDを非表示/違反報告)
knnk99(プロフ) - よるさんさん» コメありがとうございます！いい感じに飴と鞭、千冬くんに使い分けていただいて調教してもらいたいですよね…。楽しんでいただけるように頑張ります。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月19日 21時) (レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
よるさん - 飴と鞭......最高っす (2021年8月19日 16時) (レス) id: 532ad83de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月17日 22時
