五十一話 ページ4
Aside
八「では、始めましょうか！
何から始めたらいいでしょうか？」
多「皆、苦手なところとか言ってたよね。二次関数の応用とか古文とか。
皆一斉に違うのやったら効率悪いし、取り敢えず皆が苦手なものからやって、それから個別のをやるって感じにしたら？
そうしなくても、理解しているところを掘り下げてやるってすごくいいと思うんだよね。」
八「そうですわね！
では、そう言う方向で進めていきましょう！」
進めていく方向が決まり、勉強会が始まった。私は教える側、だったけれど。
そう言うことをやったこと無いから、上手く出来るか不安だ。
芦「はいはーい！
多田、ここってどうやってやるの？この公式を使うんじゃないの？」
ちなみに今やっているのは数学だ。
皆に聞いてみると、一番苦手な人が多かったからと言う単純な理由。
三奈ちゃんに聞かれた。ヤオモモは今上鳴君に付きっきりで忙しそうだった。
多「えっと、その場合はこっちの公式を使った方が効率がいいよ。
理解もしやすい、何より見直すときによくわかるの。
先ずはこっちの式から解いていって……。
ほら、こうすれば答えが出てくるでしょう？こういうの引っかけでよく出るから覚えておいた方がいいよ。」
芦「なるほど！
分かりやすかったよ！ありがとね、多田！」
瀬「多田！
すまん、俺も頼んでいいか？」
多「あ、うん。
今行くよ。じゃあ、また呼んでね、三奈ちゃん。」
芦「うん、助かったよ！」
そうやって次は瀬呂君の方に向かった。三奈ちゃんとはまた別の問題でつっかえているらしい。
ヤオモモも、最近自信なくしちゃってる気がしたけれど生き生きとしていて、少なくとも気分転換にはなっているみたいだった。
私は……何してるんだろう。
私は何をしたいんだろう。
こう言うのは楽しいし、ずっとやってみたかったことだ。私には本当の友達がいなかったから。
ずっと、やってみたかった。
瀬「多田？
どうかしたのか？急にボーッとしてっけどよ？」
多「へ？
ああ、大丈夫だよ。ちょっと考え込んでただけだから。ごめんね。」
瀬「いや、いいけどよ。
あ、ここも教えてくれ。」
多「分かった。ここは……。」
私は母さんに認めてもらうために雄英に入った。兄さんが除籍された雄英で成功すれば見てくれるんじゃないかと思ったんだ。
ヒーローになりたい訳じゃない。
私は………どうなりたいんだろう。
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夢女子S氏(プロフ) - ちょっと、目から塩水が止まんないじゃないですか……神作品をあ"り"か"と"う"こ"さ"い"ま"す"っ"！！ (2021年6月27日 16時) (
レス) id: 355241a2ce (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - あれ……目から水が……更新待ってます！ (2020年3月2日 11時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月1日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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