四十九話 ページ2
Aside
多「いやいや、私なんて役に立たないよ。
要点絞れるだけで、後はもう頭に叩き込むだけというか……。」
八「それだけで１位取れるわけありませんもの！それに、要点を絞れるだなんて羨ましいですわ！
私なんて山掛けに迷って無駄な勉強ばかりしてしまいますの。
今回は演習試験もありますし、そちらの方にも時間を割きたいと思っていますから……多田さんの力が必要ですわ！」
多「……そうかなぁ？
そんなかわいい顔で言われたら断れないじゃん。私も行くよ。勉強会。」
八「…！
ありがとうございます！
私、演習試験がどうしてもうまく行けるか不安でして……。
家に武道のお稽古をする部屋がありますわ！お母様に頼んで開けてもらいます！」
芦「2トップが教えてくれるとかもうテストなんて目じゃない！
多田、ヤオモモ、ありがとーっ！」
耳「ほんと！頼りになるよ。」
尾「よろしくね。」
瀬「わりぃな！俺も頼むわ！」
ヤオモモ、すっごい張り切ってる。
なんかさらっと生まれの違い見せつけられた気がしたけど…。かわいいからいっか。
八「では、今週の日曜で構いませんか？」
多「私は構わないよ。
何か持っていった方がいいかな？せっかくお世話になるんだし……」
八「いえ、遠慮なさらず！
私、こう言うこと無かったのですっごく嬉しいんですの！後で住所を知らせますわ！」
そう言えば、私もこう言うこと初めてだったな。昔から、そう言う立ち位置にはいれるように頑張ってた。
人望も得ようと頑張った。
何もかもを持っている人間が母さんの望む人間。母さんの望む子供。
私はそれを出来ていない。だから…認めてもらえないんだ。
だから、認めてもらえるまで。
もっと、もっと上に。
まだ、まだ。もっとだ。求めていることは上に上がること。クラス１、学年だなんてダメだ。そんなの。
日本一でもダメだったんだから。
限界まで。
芦「多田？
ボーッとしてるけどどうかしたの？」
多「…いや、何でもないよ。」
耳「なんか深刻そーな顔してたよね。ウチ、てっきり多田今お父さんのこと考えてるかと思ったよ。
ニュース見たよ。」
尾「ああ、多田さんのお父さんって、スピリットなんだね…」
多「まぁ、ね。
あの人、家にそんなに来なかったし、母さんとも離婚してたし。
正直そんな実感ないし、心配しなくてもいいよ。」
席につく。
父さんは有名では無かった。それでも、覚えている人がいる。
父さんは何を思って死んだの？
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夢女子S氏(プロフ) - ちょっと、目から塩水が止まんないじゃないですか……神作品をあ"り"か"と"う"こ"さ"い"ま"す"っ"！！ (2021年6月27日 16時) (
レス) id: 355241a2ce (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - あれ……目から水が……更新待ってます！ (2020年3月2日 11時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月1日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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