百五十話 ページ1
切島side
雨宮が飛び降りた。
あまりの事で、只、呆然と立っている事しか出来ない自分に、酷く怒りを覚えた。
相澤先生は素早く動き、捕縛布で彼奴を助けていたのに。
何も出来なかった。
助け出された雨宮は、意識を失っていた。
でも、ちゃんと生きてはいるようで、其を相澤先生から聞いたとき、酷く安心して、ゆっくりと大きく息を吐いていた。
相澤先生は、雨宮のフードの長い袖をまくりあげた。
其の手首は両方とも、無数の傷が広がっていた。
此を全部、雨宮がやったのか。
血は止まっていた。
だが、腕の細さから、如何に食べていないかが伺えた。
相澤先生は、フードを、ゆっくりと外した。
フードの下の顔は、うっすらと殴られたような打撲痕があり、治りかけのようには見えたが、あまりにも痛々しかった。
雨宮は飛び降りる前、誰かの名を呼んでいた。
確か、作之助、と。
そして、落ちていった。
止まっては、くれなかった。
止めることは、出来なかった。
危うく、死んでしまうところだった。
ヒーロー志望が聞いてあきれる。
その時、電話がなった。
緑谷たちからで、見つかったかどうかの電話だった。
雨宮が見つかったこと、飛び降りた事を伝え、此方に来るように言った。
何故か、爆豪の８対２坊やのことを思い出した。
そして、思った。
彼のときは、雨宮の事が大分理解出来たと思ったが、そんなことは全くもってなかったんだろな、と思った。
俺にはこいつを救えないのか。
俺は、こいつのヒーローにはなれないのだろうか。
馬鹿馬鹿しいが、そんなことを思っていた。
その時、皆が来た。
雨宮も、目を覚ました。
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uniunimonkey(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございます！もう、大泣きです。完結しないでほしいぐらいです！本当にありがとうございました！ (2021年2月5日 0時) (
レス) id: 4d7cfde356 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 日向飛沫さん» 有り難うございます！イメ画待っています！これからもよろしくお願いいたします！！！ (2019年6月16日 6時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
日向飛沫 - 過去編制作おめでとうございます！結末では、泣いてしまいました。また、過去の雨宮さんなどもイメ画、描かせてくだされば嬉しいです!更新頑張ってください!!!! (2019年6月15日 22時) (レス) id: 5cd376c69b (このIDを非表示/違反報告)
96464649(プロフ) - 面白い話をありがとうございました！とても面白くて好きでした！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: 0777cc0744 (このIDを非表示/違反報告)
ますくれもん - 完結するのが惜しい位この小説好き･･･！！最後めっちゃ泣きました、親にうるさいと言われたよ･･･！！ (2019年6月10日 23時) (レス) id: 35498019b5 (このIDを非表示/違反報告)
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