百十話 ページ12
雨宮side
そろそろか。
此処等で、仕掛けに引っ掻けよう。
不意に、平和の象徴の前から、一瞬で姿を消して、保護色スプレーをかけ、息を静かに潜めてじっと待つ。
此の保護色スプレーは実に万能で、かなり使える。とても便利。
オ「ム！？
何処に行った？」
上手く、誤魔化す事が出来たようだ。
所説、そろそろ仕掛けが作動しても可笑しくは無い頃だが、どうなのか。
その時。
ドォンｯｯｯ
派手な音と共に、鋭く光、一瞬で辺りを包み込んだ。
よし、作動成功。
私は、予め耳栓をしていた為に被害は無し。
避けられたとしても、一瞬の隙は出来る算段。
一瞬でカフスを付け、終わった。
此処まで、上手く進んで良かった。
リ「雨宮A、期末試験演習、合格。」
終わった。
此で、何もかも取り敢えずは安心。
全てが、済んだ筈だった。
視界が、グニャリ、と螺曲がる。
膝を付く。
息が上がる。
PTSD―――――――――――心的外傷後ストレス障害。
何時、フラッシュバックが始まり、症状が悪化、するかは分からない。
何がトリガーになるか分からないから、気を付けろ、とつい先週の診断で言われたのを思い出した。
安心してはならないと。
その、幸福感が罪悪感となり引き起こされる事例も数多く在ると。
気付けば、風景は演習試験会場ではなく、あの日、太宰くんの家に連れ込まれた日の風景だった。
柱に、縛り付けられている、私。
その、私に、ふれ、只、ひたすらに暴力を奮って居たのは＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
間違えようがなかった。
其は、太宰くんだった。
あの頃、夜の闇が、今よりずっと、青かった頃。
代わらず、只の友人で有った男。
他の友人は、行方不明となり、疎遠になる中、唯一代わらなかった男。
最も、信頼できた男。
その、男が、私にふれている。
過去の事だ、そう、言い聞かせているのに、殴 る瞬間、其の場所は鋭く、鈍く、痛む。
『君は、誰からも愛されない』
そう、言った声が聞こえる。
嗚呼。
そんな事、とっくの、とっくの昔から＿＿＿＿＿＿
雨「知っている。
そんな事。」
若し、もしかしたら＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そんな希望、描いたとしても叶わない事も、知っている。
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永遠の0 - あ、もう、心臓が痛い！orz 太宰め・・・・・・・・許さねぇ！ι(｀ロ´)ノｹﾞｷｵｺﾌﾟﾝﾌﾟﾝﾏﾙ 夢主が早く幸せになってほしい！！切実に！(T＿T) 体を壊さない程度に更新頑張って下さい！(*´∇｀*) (2019年5月10日 0時) (
レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 同い年の同士がいないので嬉しいです！従妹、と言うので少し思い付きました！ずっと、どうやって雄英のヒーローたちとからませるか、悩んでおりまして……と言っても、内容は大分…と言うか、全く違うものになりますが、すみません。応援、ありがとうございます！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 同い年ですね！私は中間テストあるんですよ。お互い頑張りましょう！もし良かったらなんですけどね、従妹ちゃんが(いたら)探偵社に訪れるというのも面白いかもしれませんよ！作者様の自由ですけどね(笑) 此れからも頑張ってください！！応援してます！ (2019年5月8日 14時) (レス) id: d2eb824a47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ありがとうございます！テスト、頑張りましょうね！此からも頑張ります！ (2019年5月8日 5時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
氷華(プロフ) - ハッ！同い年！！テスト頑張りましょうね…！ (2019年5月7日 23時) (レス) id: ed00fd4798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年4月4日 22時
