九十話 ページ42
雨宮side
ぱあぁぁぁぁぁぁ！！！
例えるとするならば、其だろう。
そんな効果音がつく位に、ツンツン髪くんは顔を輝かせた。
心なしか、周囲が静かになっている気がするが、気にしない。
私は、変な事を言ったか？
目の前の、ツンツン髪くんは、此でもかと言うぐらいに顔を輝かせ、しっぽと耳が生えている。
此奴の個性、硬化だよな？
犬見たい。
切「マジで！？
お前、本気か！？
頭でも打って、おかしくなったんじゃねぇの！？」
雨「失礼にも程がある。
私の気が変わらないうちに、決めろ。
食うか？
YES、NOどっち。」
切「そりゃ、YES！！
奢る、奢る！
あ、でも、高いのは勘弁してくれよ！？」
雨「視野に入れとく。」
あの頃では、絶対に手に入らないような、普通の学校生活。
ずっと、望んでいたもの。
けれど、私が、絶対に望んではならなかったもので、望んだとしても手に入ることが永久に叶わなかったもの。
同年代の人と過ごす。
途端に、罪悪感に見回れた。
私は、48人もの人生を、途絶えさせてておいて何故生きているのだ。
誰も、私などが生きることなど、望んでいない。
望むような人が居たとしても、私の大罪を知ったとき、きっと見捨てる。
探偵社がいい例だ。
私の生きていることが、他人に迷惑をかける。
私は、云わば、余計者だ。
誰一人として、救うことが出来ないくせに。
生きる価値すら、己の利用価値すら、己で分からないのだ。
そんな人間が、生きていていい筈が無い。
生きることが、苦痛でしかない。
死ぬことは、許されない。
只、中途な、自 傷行為が続くのみ。
私にとっては、生きていることが罪なのだ。
しかし、綺麗事だが、殺した人の数だけ、己の人生を全うする義務がある。
だから、生きる他無い。
私の大罪は、私が死ぬことによって払える罪ではない。
苦しくても、生きるしかない。
私は、生かされているのだから。
そんな、私が、友達等と言うものを作ろうとしている。
此の日々を少し、楽しく思ってしまう。
此も、罪なのだろうか。
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年4月4日 20時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
みさき - とても面白い作品ですが、97話ではなく95話になってますよ (2019年4月4日 19時) (レス) id: 2b00ce2615 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 今見て気付いたンですが殿堂入りおめでとうございます！私より作者様の方が神様なんじゃ…？これからもこの素晴らしい作品を読ませて頂きますね！頑張ってください！ (2019年4月2日 21時) (レス) id: d2eb824a47 (このIDを非表示/違反報告)
梶井さんが好きな岩野泡鳴(プロフ) - 絶対切島くん顔ぱぁぁぁってさせるよね、犬だよね、もう犬だよね (2019年4月2日 20時) (レス) id: 6343f47515 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 応援、ありがとうございます！こんな駄作者の心配なんぞしてくださって………神様ですか！？本当にありがとうございます！此からも、何卒、よろしくお願いします！ (2019年4月1日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年3月23日 14時
