五十一話 ページ3
雨宮side
ピンポーン
母「はーい。」
誰なのかが気になって、何時ものように母の後をついていった。
母「どちら様ですか？」
立っていたのは黒尽くめの男。
其の男を見た途端、本能が叫んだ。
危険だと。
男「雨宮さんですね。
死んでください。」
其の男は扉に触れた。
瞬間、業火へと変わり母が悲鳴をあげる。
私は、只、泣いていた。
男からしたらうざったるかったんだろう。
男「黙れ、ガキ。
お前から死ぬか。
お前から殺そう。」
炎が近付く。
私は必死で逃げていた。
母は父を書斎に呼びに言った。
キンッ
父「娘に、Aに手を出すな。
お前の狙いは私だろう。」
其の男を止めたのは父だった。
だが、様子が違う。
身体中から何かが溢れているように感じた。
父の周囲には文字が浮かんでいた。
文字列が。
読むことは出来なかった。
父「『鎌鼬』」
父は風を操り、ナイフを持っていた。
瞬間、悟った。
父と母が私に隠していたのは、此なのだと。
男「いや。
あんたら全員さ。」
父と母が危ない。
力が、漲って来た。
四歳の癖に、驚くほど頭が回る。
母「落ち着きなさい、A！
其を使ってはなりません！！
取り返しのつかないことに！！！」
母の声が聞こえた。
最早、誰も私を止めることなど出来なかった。
誰一人として。
風が吹き荒れる。
気が付くと＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その場に立っていたのは私だけだった。
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年4月4日 20時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
みさき - とても面白い作品ですが、97話ではなく95話になってますよ (2019年4月4日 19時) (レス) id: 2b00ce2615 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 今見て気付いたンですが殿堂入りおめでとうございます！私より作者様の方が神様なんじゃ…？これからもこの素晴らしい作品を読ませて頂きますね！頑張ってください！ (2019年4月2日 21時) (レス) id: d2eb824a47 (このIDを非表示/違反報告)
梶井さんが好きな岩野泡鳴(プロフ) - 絶対切島くん顔ぱぁぁぁってさせるよね、犬だよね、もう犬だよね (2019年4月2日 20時) (レス) id: 6343f47515 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 応援、ありがとうございます！こんな駄作者の心配なんぞしてくださって………神様ですか！？本当にありがとうございます！此からも、何卒、よろしくお願いします！ (2019年4月1日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年3月23日 14時
