六十二話 ページ14
雨宮side
二週間後。
体育祭当日だ。
飯「皆！
準備はできているか！？
もうじき、入場だ！！！」
轟「緑谷。」
変な組み合わせだ。
紅白くんがワカメくんに話し掛けるなんて珍しい。
何かあるのだろうか。
まぁ、在り来たりな宣戦布告だろうけど。
轟「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う。
……けど、お前、オールマイトに目ぇ掛けられてるよな。
別に其処詮索するつもりはねぇが、お前には勝つぞ。
後、雨宮。
次は絶対に油断しねぇ。
お前にも勝つ。」
雷「お？
クラス準最強が宣戦布告？」
切「おいおい、急に喧嘩腰でどうした？
直前に止めろって。」
面白い。
雨「無駄だと思うよ。
君が本気にならない限り、私を越えることは出来ないだろうね。」
こいつはきっと、左を使わない気だ。
其でも勝てる実力派。
でも、同じ実力派の爆豪辺りは駄目だろう。
私の予想じゃあ、いい方向に転がるだろうけど。
其でも私は勝たなければならない。
異能力無しでも、誰かに必要とされる私になるために。
探偵社を辞めることになっても、人を救う仕事が出来るように。
きっと、無個性として出る私は誰かに影響させることができるから。
轟「仲良しごっこじゃねぇんだ。
別にいいだろ。」
仲良しごっこじゃないさ。
此処にいる全員が敵だ。
踏み越えて、強くなる。
緑「…………轟くんが何を思って僕に勝つって言ってるのか分かんないけど、
そりゃ君の方が実力は上だよ。
実力なんて大半の人に敵わない。」
相変わらず謙虚で。
でも、前と変わったな。
無個性の私は相手の攻撃パターンを呼んで攻撃しなければ勝ち目がない。
だから、録画して散々見ていたが、いい目をしていると思う。
緑「皆、他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。
……遅れをとるわけにはいかないんだ。
僕も、本気で取りに行く。」
中々、面白そうだ。
ワカメくんは紅白くんを変えるだろう。
こいつはいいヒーローになる。
私も、こんなヒーローがいたなら。
今、笑うことが出来るのだろうか。
織田くんなら、私を迷わずに救って呉れるのだろうか。
何時も通り、相も変わらず吐きそうだ。
何度も、此の世界から消えてしまえたなら、どんなに楽な事だろうかと考える。
誰か、私を救って下さい。
体育祭が始まる。
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年4月4日 20時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
みさき - とても面白い作品ですが、97話ではなく95話になってますよ (2019年4月4日 19時) (レス) id: 2b00ce2615 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 今見て気付いたンですが殿堂入りおめでとうございます！私より作者様の方が神様なんじゃ…？これからもこの素晴らしい作品を読ませて頂きますね！頑張ってください！ (2019年4月2日 21時) (レス) id: d2eb824a47 (このIDを非表示/違反報告)
梶井さんが好きな岩野泡鳴(プロフ) - 絶対切島くん顔ぱぁぁぁってさせるよね、犬だよね、もう犬だよね (2019年4月2日 20時) (レス) id: 6343f47515 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 応援、ありがとうございます！こんな駄作者の心配なんぞしてくださって………神様ですか！？本当にありがとうございます！此からも、何卒、よろしくお願いします！ (2019年4月1日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年3月23日 14時
