八話 ページ10
Aside
彼との出会いで私は今迄得たことの無いほどの幸せな時間をもらった。
初めて恋をした。
出逢いから一年の月日が知らず知らずのうちに経っていった。
探偵社の仕事を終え、漸く家に変えれると思いながら帰宅しようとすると、何故かbarに行きたくなり、気まぐれに向かった。
其処には、太宰君がもう座っていた。
太「やぁ。
久し振りだね。」
雨「えぇ。
最近、仕事が忙しくってね。
処でさ、珍しく二人っきりだから、相談したいことがあるのだけれど。」
太「…織田作のことかい？
上手くいってないのかい？」
雨「否、上手くはいってる。
彼が望むのなら、なんだけれどね。
もしも彼がマフィアを抜けることを望むのなら、探偵社に来てほしいの。」
太「嗚呼、君は探偵社員なのか。」
雨「騙していたつもりも捕まえるつもりも無いわ。
マフィアがあるから平穏が守られているところもあるしね。
でも、彼は多分、殺しよりも……」
太「…確かに織田作は殺しよりも救う方が似合っているね。
其で、もしもマフィアを抜けたいのなら助けたいと。
探偵社ならば匿えるのかい？」
雨「えぇ。
探偵社は過去は不問よ。
織田君なら、入社試験も突破できると思うし、探偵社の方が孤児には安全だと思う。
マフィアを反対しているわけではないわ。
私は彼に夢を叶えてほしいだけ。」
考えならあった。
安吾に頼めば、過去の洗浄をしてもらえることだろう。
私も、してもらったことだし、こうした方が安全だと思う。
其に、彼が殺しを望まずに小説家になるのなら、探偵社に来てほしい。
マフィアを抜けることが容易でないことは知っている。
其に、まぁ、少しでも長く一緒にいたいと言う欲もあるのだけれど其はおいといて。
乱歩さんにそう言われたし。
太「織田作が望むのなら、協力しよう。
マフィアを抜けることは容易ではないけれど可能だ。
織田作は其に、最下級構成員。
上手く行くかもしれない。」
雨「ありがとう。」
太「……君も随分と惚れているんだね。
織田作が少しばかり羨ましいよ。」
雨「え？」
太「誘いたい理由には、危ない仕事をしてほしくないからと、少しでも長く一緒にいたいと言うのも入っているんだろう？」
雨「叶わないわね。
まぁ、其も一割あるけれど……
うちの名探偵さんがそうしたら？ってね。」
終わり
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哀裏守 - 書き忘れました。飽く迄の場所は5話ですよ。 (2019年8月28日 10時) (
レス) id: 2605d8b47c (このIDを非表示/違反報告)
哀裏守 - こんにちは。いつも楽しく読ませてもらっています（僕的に、夢主ちゃんのキャラ大好きです。）これからも頑張ってってください。後、勘違いかもしれませんが織田作が『悪魔で』といっていますが正しくは『飽く迄』だと思います。 (2019年8月28日 10時) (レス) id: 2605d8b47c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 猫神さん» ありがとうございます！此からも宜しくお願い致します！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
猫神(プロフ) - 7話ぐらいから (2019年7月9日 19時) (レス) id: 8533a64ed1 (このIDを非表示/違反報告)
猫神(プロフ) - 織田作の表示が"織"じゃなくて"識"になってます！ (2019年7月9日 19時) (レス) id: 8533a64ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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