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同居 21day ページ25

視点.貴方


2階へと上がればゆっくりと両親の部屋の前へと行く


『ふぅ……よし』


両親の部屋を目前に、過去の事が蘇る。深く息を吐けば決心をし、扉を開く


懐かしい思い出したくもない両親の匂いが充満しており、思わず顔を顰めてしまった


少し換気をしようと窓へと近づけば何かが足元近くに カラン と音を立て落ちる


なんだろうと思い屈んで取ろうとしたら鈍い痛みが指に走った


『たっ…なんやねん…ってなんやこれ…』


咄嗟に手を引っ込め、もう一度確認しようとすればそれは鋭利な刃物で咄嗟に身を引いた


なんでこんな所に刃物が…?


そんな疑問を消そうと窓を開けた


空は月が浮かんでおり、見事な満月だった


『んふふ…今日は満月かぁ…』


ふんわりとそんな事を思い、後ろを振り返った


月の明かりで両親の部屋を照らすのには十分だった


『な、んこれ…』


そこにあったのは、壁一面に私を写した写真だった


それも虐待されている時の私の姿


それを見た途端、吐き気と目眩がし、そこらのものを巻き込んで派手な音を立て倒れた


あぁ、ダメだ


龍さんが来ちゃう


あの人に汚い物を見せてしまう


それだけはダメだ


遠くで階段を登る音がする


ダメだ、来ちゃう


龍さん、お願いだから、来ないで


ガチャ


その願いは虚しくも


sha「A!!」


叶わなかった


sha「A!どうしたんや!何があった、ん…何や、これ…」


あぁ、見られてしまった


私の汚い部分が見られてしまった


嫌だ、いやだ


自分を守るように縮こまり、頬に、生暖かいものが伝った


sha「っ…ごめん、ごめんっ、…辛かったよなぁ…」


悲痛な表情で私を抱きしめる龍さん


ゆっくりと背中を撫でてくれれば宥めるように落ち着かせてくれた


sha「ゆっくり呼吸し。この部屋から出よな」


ゆっくりと、荒くなった呼吸が落ち着いていけば軽々と横抱きにし持ち上げ、この部屋から出してくれた


1階へと降りればリビングのソファーへとゆっくりと降ろされた


sha「落ち着いた?」


『うん…』


何を言われるのか、また身構えてしまった私は体を強ばらせる


sha「そか…あえては聞かへん、けど、抱え込まんといて。Aの事守らせてーな。じゃなきゃ一緒に住む意味ないやろ?」


こくりと頷けばにっ、と微笑まれくしゃりと頭を撫でられて


sha「さて、風呂はいってき。今日は一緒に寝よか」


そう言われて満面の笑みで頷いた

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猫大好き - 白狐さん!ちょー気に入りました!好き好き(私、ヤバ)更新頑張ってください! (2020年9月13日 17時) (レス) id: 932515d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 起こし方笑笑。笑ったこれからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年7月12日 3時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
114514 - はわわわ 私も主人公のようにされたい (2020年7月3日 21時) (レス) id: 3a17ec7a5b (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - みゅーとさん» ありがとうございます!!気長にお待ちください…() (2020年4月4日 20時) (レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - これからも新更頑張ってくださいずっと待っとりますわ (2020年4月4日 8時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白狐 | 作成日時:2019年11月9日 14時

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