見捨てられた闇の中【wrwrd!】

見捨てられて 27日目 ページ33

少女 side


あの夜、結局ゾムは捕まらず、逃げ回っていたそうな


少女はその後の事を知らないのでスヤスヤと微睡みの中だった


その夜は、月が輝いていた



翌朝、純白の少女はふわふわのベッドの上で目覚めた


その様子は宛ら女神の様でキラキラと輝いていた


ぽやー…としたままの少女は目を擦り小さく欠伸をこぼした


まだ少し寝惚けた頭を必死に起こそうとするがまだ船を漕ぐ


すると ｶﾞﾁｬﾘ と音が鳴ると共に入ってきたのはオレンジ色の和服を着た青年で｢天｣という顔布を横にずらせば柔らかく微笑みよく通る清々しい声で


rb｢おはようさん。Aちゃん｣


そう言われて頭を撫でられた


自分の病気のせいでカーテンが閉められており、薄暗いにも関わらずロボロの微笑んだ顔がちゃんと見えた



｢…おはよぅ…ろぼろさ、ん…｣


そう言ってふわりと微笑んだ後、再びこくりこくりと船を漕ぐ少女


そんな姿をみてくすくすと微笑んだロボロ


rb｢Aちゃん、早う行かな朝ご飯食べられてまうで？｣


そう優しく言えばう〜ん…と唸りつつ、目を擦る


｢ろぼろさん…抱っこ…｣


そう述べた少女にロボロは困惑する


それを露知らず少女はロボロに手を伸ばし続け、幼子のようにねだる


ゴクリと生唾を飲み込む音がやけにはっきりと聞こえ、ロボロは意を決したのかその少女の脇の下に手を差し込み優しく抱き上げた


少女は寝起きということもあり彼の胸に身を任せて二度寝しようとしていた



ロボロはあの後自身の胸に身を任せられた事で赤面しつつ、食堂へと早歩きで向かった


片手で扉を開けば矢張り視線は此方に向くわけで、赤面していたロボロはシャオロンやら大先生やらに弄られていた


sha｢ロボロ〜‪‪wお前、ほんまどーてーやな‪w｣


rb｢うるっさい！それとこれとは関係ないやろ！｣


ut｢んふ‪wこれだからどーてーは‪w‪w｣


tn｢やめんかいお前ら。それとも書類増やされたいんか？おぉん？｣


sha,ut｢｢いえ滅相もございません｣｣←


いつもの騒がしい朝


幹部達はいつも通りを迎えるのだった



em｢さて、今日はこの国、我々国について学んでいきましょう｣


｢はい、！｣


em｢ふふ、いい返事ですね｣


それでは、と話し始めたエーミール


事細やかに、尚且つ少女に分かりやすいように、噛み砕いて


少女の瞳はキラキラと輝いていた

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