【d!】心無しチワワ、偽愛少女を溺愛中【kn】

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side.少女









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裏庭で全てを燃やした後、業者に連絡してベットと机以外の家具を全部頼んで運んでもらうことにした。取りに来るのは明日だと。









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ベットに倒れ込む。白い天井を仰げば白が一面に広がる









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ふと目に着いた時計は午後17時を指していた









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『大分時間経ってたのか…』









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そんな事を呟いては起き上がり、1階へ降りた









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『…最後くらいは、贅沢しよう』









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キッチンに立ち尽くしていれば、最後くらいはと思い、料理を贅沢しようと思った









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どうせ、あの人達は予定通りに帰らない。なら、好き勝手やっても、構わない









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あー、ほんと





『かわいそ…』









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その声は、オーブンの音に掻き消されていった









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時は過ぎて夜中









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いつもの事で、眠れずにいた









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窓辺から空を見上げれば忌々しいほどの満月だった









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『…"明日の月は、綺麗でしょうね"』









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誰もいないその空間に1人、そう呟いた

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