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side.少女
夜、22:00
.
父に借りていた本を返そうとリビングに向かった
.
が、扉前で足が止まった
母「全く、本当に何なのあの子。」
"あの子"…?
私の事か…?
母「対して人権も無いのに偉そうにしちゃって。腹立たしいったらありゃあしない…」
は、
何を言って_
父「…その辺にしておけ。聞かれていたらどうする」
母「別に。聞かれていたって何も減るもんは無いじゃない」
父「…いい加減にしないか」
母「なぁに?貴方、今までずっと見てるだけだった癖に、今になってあの子の味方するつもり?はぁー、同情されてあの子も可哀想ね」
父「おい、!だからやめろと_」
『…ねぇ、お母さん。人権って言葉知ってる?』
父「楓、!」
母「あら、いつの間に母親を舐めるような事をし始めた訳?そんな物知ってるに決まっているでしょう?馬鹿にしないでちょうだい」
『へぇ…じゃあさ、平等って言葉知ってる?』
母「知ってるわよ」
『じゃあなんで、私には人権が無いの?
なんで?ねぇ、
可笑しいよねぇ?
ねぇなんで、なんで、なんで、なんで???
人権って言葉知ってるんでしょ?
平等って言葉知ってるんでしょ?
教えてよ、ねぇ_』
ぱちんっ
母「何を言い出すかと思えばそんな事?煩い、ちょっとは大人しく出来ないの?ねぇ!?大人しく出来ないの!?静かにしてよ!!!」
叩かれた
なんで?
聞いただけなのに
意味分からない
母「第一、気持ち悪いのよ!アンタのその目!!私もお父さんも、アンタの妹でさえそんな気持ちの悪い瞳をしていないのに!!!アンタとアンタの"兄"だけよ!」
気持ち悪い?
何処がだよ
お前の方が気持ち悪い
甘い言葉を吐きやがって
意味の分からないふつふつした感覚が内蔵を掻き乱す
きもちわるいきもちわるい
その時、眼前が暗くなった
父「…もういい加減にしろ。お前は言い過ぎだ」
どうやら目の前にいるのは父だったようで、背の高い父は私を母の視線から遮った
母「何が可笑しいのよ!その子が悪いんでしょ!?」
母はヒステリックになる
父は何か言ってくれるのだろうか
そんな事を少しでも思ってしまった自分は浅はかだった様だ
父「…今日はもう寝なさい」
ぱきっぱきっ、ぱりっばりっばきばきっ
ぱりんっ
心が
ココロが
割れた
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しぐれ(プロフ) - 白狐さんこんばんは!今日この小説を初めて読ませていただきました!←何様だよ((( もう、あれですね。ものすごく好きです。どタイプです…!!他の作品もちょっとずつ読んでいきます!!これからも頑張ってください!!あ、でも、無理はしないでくださいね!! (2020年7月30日 21時) (レス) id: f0eebbb972 (このIDを非表示/違反報告)
おつ2 - 夢主よ、妹と母がくっついてたら密だ! (2020年7月28日 9時) (レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 応援してます頑張ってください! (2020年7月27日 20時) (レス) id: 806f0ec526 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - たのしそう,,,,,,,,, (2020年7月27日 20時) (レス) id: 806f0ec526 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - やぎーぬさん» 復讐のできるコロナで安全に吹き出しました。多分私も末期ですね(?)コロナは復讐出来ますよ(ニッコリ) (2020年7月23日 22時) (レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白狐 | 作成日時:2020年7月11日 14時