無計画 ページ50
side.kn
行く宛てもなくずんずんと静まり返った廊下を突き進む。しまった、無計画で突き進んでしまった。これだから脳筋言われるんや
取り敢えずサボりが出来そうなところへと向かう。この時間なら生徒会室誰もいないやろ…そう思って黙ったままの彼を引き連れた
『…ん、ごめ…あれ、ここって、』
kn｢生徒会室や。この時間なら誰もおらんし、今日はここでサボろうや。な？ちゃんと俺とアオの鞄も持ってきたし｣
散々連れ回した挙句急に止まったものだから背中に小さい衝撃。第一声が小さく発され謝られたかと思えば扉を見上げ、目を丸くするアオ。まぁ、そりゃビックリするわな、うん。なんて頷いて自己解決する
『！…シッマが良いなら…』
kn｢ええねんええねん！生徒会権限や｣
『職権乱用ここでする…？』
困惑の声を上げながらも表情は笑っている。どうやら少し元気を取り戻したようだ。良かった良かった。自らの表情筋を少々緩めつつ、嬉々として生徒会室のスペアキーを取り出して鍵を開ける
kn｢先入ってええよ｣
『え、良いの？』
kn｢おう｣
『じゃあお言葉に甘えて、失礼します』
恐る恐る、と言ったように生徒会室に足を踏み入れるアオ。少し緊張しているのか動きがぎこちない。まぁそんな所も良いのだが。自分も入室し、扉を閉めた
『シッマ、』
kn｢んお、なんや？｣
『何するか決めてる？』
kn｢あかん、決めてへん｣
『無計画かーい』
急に話しかけられて彼の方向に顔を向ける。何をするか聞かれたが全くの無計画だ。突っ込まれたかと思えばくすくすと微笑む。ほんま可愛いな。何処ぞの限界オタクみたいになっていれば結局ぎ〇メモをする事にした
ﾄｽｯ
kn｢うぉっ…アオ？…寝たんか｣
ゲームをやり始めてもう夕日が浮かぶ。淡いオレンジの光がカーテンの隙間から差せば気持ちよさそうに寝ている彼の顔が照らされた。長い睫毛、白い肌、美味しそうな真っ赤な唇、シャツから覗く細い首、呼吸と共に上下する胸。いつもの微笑みを浮かべる可愛らしい彼ではなく、眠り姫の様に美しく眠る彼
＿あぁ、ダメやろ。お前を好きな俺の目の前で無防備で居ては
そんな願いは虚しくも届かない
…気づかないのなら、今だけは罪を犯した俺を許してくれ
真っ赤な唇を優しく奪った
＿＿＿＿＿
ここまで読んでくださった読者さん、ありがとうございます。
お話がいっぱいになりましたので、移行させていただきます！
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茶々 - 宣伝、でいきなりいっぱいあってびっくりしたw面白そうな題名探して読みますわぁ (2020年9月20日 10時) (
レス) id: f35e7e784f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - うん…もうね…設定が俺なんだよ(？)(女です)ポメラニアン好きだし…いきなり叫ぶし…まんま俺じゃん！作者もしや…エスp((((殴 んなわけねえだろ勘違い野郎←!? (2020年8月14日 17時) (レス) id: 2df7064158 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 最高です。 (2020年7月12日 3時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 湊くんさん» ちょっとちゃいますね…((((((取り敢えずお話を書いていくので夢主の事も知れてくると思うので、気長にお待ちください。ありがとうございます!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
湊くん(プロフ) - この世界観では18歳までに身体変えれるんや…！羨ましい((( 作品大好きです。 (2020年5月22日 20時) (レス) id: 16633996c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐 | 作成日時：2020年3月26日 21時
